芹沢銈介の世界
画像提供:日本民藝館

芹沢銈介の世界

  • アート
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タイムアウトレビュー

1895年生まれの静岡県出身の染色家、芹沢銈介の生誕130年を記念して、「芹沢銈介の世界」と題された展覧会が「日本民藝館」で開催される。

芹沢は、沖縄の染物である紅型(びんがた)との出合いを契機に、型染めを中心とした染色の道を歩み始めた。型染めとは、小刀を使って型紙に彫った文様を布地に染め出す技法で、手作業だからこそ出せる温かみのある線が特徴だ。

文字をはじめ、植物や風景を鮮明で軽快な色彩と形で表現した作品を、芹沢は生涯にわたって数多く生み出した。これらの色と形は、まさに芹沢を象徴するものであり、その魅力は色あせることなく、今日も多くの人々に愛され続けている。

また、芹沢は世界各国の美術工芸品のコレクターとしても知られており、柳宗悦が生涯にわたりその審美眼に深い敬意を抱いていたほどである。本展ではそのコレクションの一部を公開する。芹沢自身が自らの収集を「もうひとつの創造」と称していたように、彼の収集品全体には、芹沢が異国のプリミティブな線や形に魅了され、それらが彼の個性や創造性と深く響き合っていたことが色濃く表れている。

本展は、芹沢の作品とその収集品を通じて、その歩みを追うものであり、今なお続く影響力を感じられる機会となるだろう。

10~17時(入館は閉館の30分前まで)/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/料金は1,200円、学生700円、小・中学生200円

詳細

イベントのウェブサイト
mingeikan.or.jp/special/ex202409/
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