ダンサーで振付家の小池陽子が主宰するコレクティブ「SC∀L∃R(スカラー)」によるパフォーマンス公演シリーズ「齢 instar」の第3弾が、「YPAM(横浜国際舞台芸術ミーティング)2022」のフリンジ企画に登場。今回は、鎌倉五山の一つである浄智寺内の書院で開催される。
第1弾の公演時に、批評家の港千尋をして「圧倒された」と言わしめたシマダタダシに加えて、近年、土方巽や大野一雄などの舞踏家から着想を得た作品が国際的な話題を呼んでいる川口隆夫も新たにパフォーマーとして参加する。
シリーズを通して音楽を担当する山中透と川口は、ともに世界的に評価の高いアーティストグループ「ダムタイプ」としての活動でも知られており、久しぶりの2人の共演にも注目が集まっている。 映像も引き続き、黒田泰蔵の陶芸作品を撮影した写真やインスタレーション作品「ENTO / MEIPIN」が話題となった山根晋が担当し、シリーズ前作らのドキュメント映像などを用いたインスタレーションも展開する。
脱皮する昆虫の成長段階を指す「齢」というタイトルにもあるように、どのような空間の「変容」が生まれるのか期待したい。
※会場が浄智寺敷地内のため、時間帯によってチケット代以外に拝観料(一般200円、中学生以下100円)が必要