新たな手法を模索し続け、日々変化を遂げる画家qpの個展が、新宿にあるギャラリーで開催。これまでのセル画の手法を一旦保留し、今回は手のひらサイズの抽象画にも見える2つのシリーズ作品が楽しめる。
一方は、自然に委ねて作られた造形が画面を埋める装飾性の強いシリーズ。溶かした水彩絵の具を紙の端から流し込み、そこに生まれた余白に着色するという独特の手法で、自然な形と意図した形が融合する不思議な絵画が生み出される。
もう一方は、雲と太陽の関係を描いたシリーズ。太陽という明確なモチーフによって、抽象画とは一線を画した独特な作品に仕上がっている。想像力を働かせて鑑賞しよう。