日本語の文字とグラフィックデザインに注目した企画展が、六本木の「21_21 DESIGN SIGHT」で開催。1990年代にDTP(DeskTop Publishing)が登場し、パソコン上で出版物や印刷物のデータ制作が主流となって以降のグラフィックデザイン作品を展示する。
漢字、カタカナ、平仮名、そしてアルファベットが混在する上、縦組みか横組みか、ルビの有無など、世界的に見ても複雑さを極める日本語のグラフィックデザイン。国内外54組のグラフィックデザイナーやアーティストによるクリエーションを事例に、文字とイメージの混ざり合いの中で発展してきた日本のグラフィック文化を読み解いていく。
現代のグローバルなデジタル技術や情報環境の中でたどった変遷を、海外の動向も踏まえながら俯瞰(ふかん)できる機会だ。