日本を代表する20人の漫画家が、それぞれに思い描く20通りの「東京」を、完全描き下ろし漫画作品として表現する、かつてない展覧会が東京都現代美術館で開催。想像力を刺激する、3つの展示が楽しめる。
まず地下2階講堂では、『ピンポン』で知られる松本大洋が描いた『東京の青猫』、浅野いにおの『TP』をはじめ、18個の小部屋の中の一つ一つに漫画家が描いた「もしも東京」の世界を展開。少女漫画界をけん引する萩尾望都、小畑友紀、咲坂伊緒のほか、吉田戦車や市川春子など、実に豪華な面々が参加している。
さらに中庭の壁面には、石塚真一による巨大な1コマ漫画作品『Tokyo Sound』が登場し、水と石のプロムナードでは、水の敷かれた屋外スペースに『映像研には手を出すな!』で知られる大童澄瞳の『East East』を展示。空間の奥行きや、水上という場所の特性を生かして表現された、新しい漫画展示が大きな見どころになっている。
なお、本展は『Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13』の一つとして企画された展示。入場無料で、チケットは事前予約制。漫画好きならば絶対に見逃せない。