「源氏物語」をはじめとした古典文学の世界が、NHK大河ドラマの影響でにわかに注目を集めている。そんな中、古来から語り読み継がれてきた物語や歌をもとに、桃山から明治時代にかけて描かれた絵巻やびょうぶ絵を紹介する企画展が開催される。
平安時代、宮廷や社寺の一級の絵師が、貴人の美意識に寄り添い描いた「やまと絵」。その精細な描写や典雅な色彩などの様式を継承し描かれたのが、のちの物語絵や歌絵と呼ばれる作品群だ。
本展は「泉屋博古館東京」が所蔵する住友家のコレクションから、「平家物語」や「伊勢物語」などを題材に描かれた、えりすぐりの作品を展示する。平安時代の雅やかで華麗、時にユーモラスに表現された作品の世界をたっぷりと楽しみたい。
また会期中には、企画を担当した学芸員によるトークや、「京ことばで楽しむ源氏物語図屏風」などのイベントもいくつか企画されている。公式ウェブサイトから申し込んでほしい(先着制・一部有料)。
※11~18時(金曜は19時まで)/入場は閉場の30分前まで/休館日は月曜(7月15日は開館)、7月16日/料金は1,000円、学生600円、中学生以下は無料