恵比寿の「MEM」で、島根県の山間部で農業をしながら絵画制作を続けてきた池田一憲の個展「虚空蔵菩薩への祈り」を開催。今でも自身の主題を抱え、制作に向かう日々を送る池田の絵画世界の魅力に迫る。
1942年に島根県で生まれ、独学で油彩を描き始めた池田。実家の田んぼを受け継ぎ、農業に従事しながら絵画制作を行なっている。1965年ごろに画壇に紹介された後は画商や美術評論家に評価され、数々の個展を開催しているが、池田自身は画壇の喧騒(けんそう)とは離れたところに身を置く。
作品には、農家として生活をする池田の目を通した山里風景と人間、地方の歴史と民間伝承、仏教世界が自由自在に織り込まれている。
なお、2024年10月12日(土)には、池田本人が登壇するイベント「鍬と絵筆の間で」も開催。当日の14〜17時30分は通常観覧ができないので、注意してほしい。
※13〜19時/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/入場は無料