1975年、学習院大学内に開館した「学習院大学史料館」は、 2025年3月に「霞会館記念学習院ミュージアム」としてリニューアルオープンを迎える。これを記念し、特別展「学習院コレクション 華族文化 美の玉手箱―芸術と伝統文化のパトロネージュ」が開かれる。
日本の芸術と伝統文化は、天皇家をはじめとする多くの「パトロン」により、独自の文化や芸術が育まれ、現在まで受け継がれてきた。彼らは伝統儀礼を重んじつつ、歌や文学、書画といった優れた芸術作品の誕生と保護に大いに貢献した。芸術家への支援を指す「パトロネージュ」なしには、芸術の発展は語れないだろう。
同館には、天皇家、皇族、華族の学校であった学習院ゆかりの史・資料、美術作品など約25万点が収蔵されている。本展ではそのコレクションの中から、芸術と伝統文化の「パトロネージュ」をテーマに、絵画、工芸品、古文書、文学資料などの約100点を展覧する。
新たな展示空間で名品を堪能してほしい。
※10〜17時(入館は閉館の30分前まで)/休館日は日曜・祝日(3月20日、4月13・27日は開館)、4月14日/入場は無料