1990年から、34年にわたり活動を続けてきた「DIC川村記念美術館」。2025年4月からの休館を前に、約180点の作品群が勢揃いするコレクション展示を行う。
同館が設立当初から大切にしてきた作品・建築・自然の調和というコンセプトに基づき、庭園と館内全ての展示室を用いて、作品を展観。庭園の野外彫刻を含め、所蔵作品の流れを漏れなく紹介する過去最多のコレクション展示だ。
また、作品のサイズや周りに醸し出す雰囲気までも考慮した11の展示室や、外の光や景色を適切に採り入れた空間設計など、作品と鑑賞者のために凝らされた建築の工夫にも注目してほしい。
美術館の敷地内に入り、林間の小道を抜け、池を眺めながら、静寂が広がるエントランスホールへと導かれる同館では、館内にいながらも随所に外の自然を感じることができるだろう。
自身の眼と心で、美術館を体感し尽くしてほしい。
※9時30分〜17時(入館は閉館の30分前まで)/休館日は月曜(2月24日、3月31日は開館)、2月25日/料金は1,800円、65歳以上・学生1,600円、高校生以下無料