1. 装いの力―異性装の日本史-croped2
    フォトスポット(Photo: Keisuke Tanigawa)
  2. 装いの力―異性装の日本史
    DIAMONDS ARE FOREVER 「CQ! CQ! This is POST CAMP」2022年 DIAMONDS ARE FOREVER(Photo: Keisuke Tanigawa)
  3. 装いの力―異性装の日本史
    Photo: Keisuke Tanigawa
  4. 装いの力―異性装の日本史
    「納戸紗綾地菖蒲桔梗松文 振袖」18世紀(江戸時代)奈良県立美術館蔵(前期展示)(Photo: Keisuke Tanigawa)
  5. 装いの力―異性装の日本史
    左:篠山紀信「森村泰昌『デジャヴュの眼』」1990年 作家像、中央:森村泰昌「セルフポートレイト(女優)/バルドーとしての私・2」 1996年 豊田市美術館蔵、右:森村泰昌「光るセルフポートレイト(女優)/白いマリリン」 1996年 作家蔵(豊田市美術館寄託)(Photo: Keisuke Tanigawa)

装いの力―異性装の日本史

  • アート
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タイムアウトレビュー

女性が男性の、男性が女性の姿を装う「異性装」をテーマとした展覧会。古くは少女に扮装(ふんそう)して敵を討伐するヤマトタケルの神話に始まり、出雲阿国(いずものおくに)に端を発する歌舞伎などの芸能、果ては手塚治虫が宝塚歌劇団からの強い影響を受けて描いた「リボンの騎士」などの現代の漫画まで、日本の歴史において絶えず繰り返されてきた異性の姿を装う文化がどのように表象されてきたかを考える手がかりとなる展覧会になっている。

異性装のキャラクターが登場する物語を活写した大判錦絵を多数展示するほか、トランスジェンダー研究の第一人者である三橋順子のコレクションや、「男装の麗人」として戦前の松竹歌劇団で一斉を風靡(ふうび)した俳優「タアキイ」こと水の江瀧子の写真、ピーター(池畑慎之介)のデビュー作でもある松本俊夫が監督した「薔薇の葬列」の予告映像など、近現代の興味深い資料も取り扱う。

中でも注目は、関西で1989年から続くドラァグクイーンパーティー「DIAMONDS ARE FOREVER」のメンバーが本展のために制作したインスタレーション作品「CQ! CQ! This is POST CAMP」だ。ジェンダー規範を前提とした「異性装」を特集する展覧会の結末にふさわしい、価値観をひっくり返すような突き抜けた作品に仕上がっている。

※土・日曜・祝日は日時指定予約制/閉館は18時(金曜は20時まで)/入館は閉館時間の30分前まで

詳細

イベントのウェブサイト
shoto-museum.jp/exhibitions/197iseisou/
住所
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