銀座の「シャネルネクサスホール」で、森田恭通が数年にわたって撮影を続けてきたヴェルサイユ宮殿の写真約100点を展示公開。森田はインテリア、グラフィック、プロダクトなど、幅広いクリエーションを行うデザイナーとして知られるが、近年はアーティストとしても活動。2015年からパリで写真展を開催している。
ルイ14世が建立したフランスのヴェルサイユ宮殿は、優雅な宮廷文化の舞台となったバロック建築。森田は、四季によって異なるニュアンスをもたらす陽光にこだわりながら、黄金と光のきらめきに満ちた宮殿をモノクロ写真に収めた。
展覧会のタイトルは、谷崎潤一郎の同名の随筆「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」にちなんでおり、光と影、表と裏、地上と地下といったさまざまな対比を交えて展示を構成している。