建築家の堀口捨己(ほりぐち・すてみ、1895〜1984年)没後40年に当たる今年、「国立近現代建築資料館」で初の本格的な回顧展「建築家・堀口捨己の探求 モダニズム・利休・庭園・和歌」が開催。日本初の本格的な近代建築運動である「分離派建築会」を始めた堀口の、生涯にわたる活動を包括的に紹介する。
会場では、代表建築作品の原図を含む約200点の展示資料をはじめ、1920年代に欧州視察した際の写真、分離派建築会展資料、茶室・庭園の実測研究資料、和歌、手紙などを展示。さらに、茶の湯にも通じた堀口の「後藤勘兵衛茶室 (現・太閤山荘擁翠亭)」を原寸に拡大した模型の内部に入ることができる。
100年前にまでさかのぼる資料を通して、建築の進む道を示した堀口の世界を体感してほしい。なお、土・日曜日・祝日は「旧岩崎邸庭園」からのみ入場でき、庭園の入園料400円(税込み)が必要となる。
※10時〜16時30分(入館は16時15分まで)/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/料金は平日無料、土・日曜・祝日は400円(旧岩崎邸庭園入園料)