「太田記念美術館」で、風景画の巨匠・歌川広重を特集する「広重ブルー」が開催。空や海の深く美しい青が印象的な広重作品の青の魅力に迫る。
広重作品の青は、1830年ごろから浮世絵に用いられた「ベロ藍」(プルシアンブルーまたはベルリンブルー)と呼ばれる青色の絵の具によるものだ。広重はその美しさに触発され、ベロ藍との出合から風景画に開眼すると、空模様や水面を繊細に表現した。その後、晩年に至るまで詩情あふれる名作を続々と生み出す。
今回は、風景画の名作の数々や、ベロ藍と出合う以前の美人画や役者絵などの作品を堪能できる。また、葛飾北斎や歌川国芳などによる、当時多くの絵師を魅了したベロ藍を用いた作品も紹介予定だ。
広重ブルーに染まってみてほしい。
※10時30分~17時30分(入館は閉館の30分前まで)/休館日は10月7・15・21・28、11月5〜8・11・18・25日/料金は1,000円、学生700円、中学生以下無料