漫画家・手塚治虫の代表作にしてライフワークとなった名作『火の鳥』の大型展覧会が「東京シティビュー」で開催。本作は、その血を飲んだものは永遠の命を得るという伝説の鳥「火の鳥」を追い求める人々の葛藤を描く一大傑作長編だ。過去と未来を交互に描きながら、「生と死」「輪廻転生」といった哲学的なテーマを表現した世界観は、今もなお人々を魅了し続けている。
本展では生物学者・福岡伸一が企画監修を担い、この壮大な叙事詩を生命論の視点から読み解いていく。展示会場は、プロローグから始まり、3章立てで構成。原画を中心に、映像、関連資料、作品の世界観を表現したグラフィックなど、計800点以上を展示する。
エントランス展示「プロローグ 火の鳥・輪廻シアター」も見どころだ。展望台の窓面、複数の大型モニター、床面すべてを通して映像が展開され、マンガと眺望が融合した新感覚の没入体験を実現させている。
また、本展では未完に終わった物語の結末について、福岡がさまざまなヒントをもとに1つの答えを導き出している。本展でしか知りえない結末が見たいなら、ファンは足を運ぶしかないだろう。
※開館時間、入場料は未定