20世紀最大の巨匠の一人、アンリ・マティス(Henri Matisse)が晩年に手がけた切り紙絵に焦点を当てた企画展が、六本木・乃木坂の「国立新美術館」で開催。マティスが後半生を過ごしたフランスのニースにある「マティス美術館」が所蔵する資料、約150点を紹介する。
本展のためにフランスでの修復を経て日本初公開される、4×8メートルもの大作「花と果実」をはじめ、絵画、彫刻、版画、テキスタイルなどの作品を展示する。
大病を患い車椅子の生活となったマティスが、試行錯誤の末にたどり着いたのが、筆とカンバスの代わりに「はさみでデッサンする」切り紙絵の手法だった。自由自在に色と形を生み出し、キャリアの絶頂期を迎えたマティスの傑作を存分に楽しみたい。