近現代の美術展だけではなく、「隈研吾展」や「窓展」など建築にまつわる企画展も行われてきた「東京国立近代美術館」。この場所で、バルセロナで活躍した建築家のアントニ・ガウディの展覧会が開催される。
本展では、長らく「未完の聖堂」といわれながらいよいよ完成の時期が見えてきた「サグラダ・ファミリア」に焦点を絞り、図面のみならず膨大な数の模型を作った独自の制作過程を展示。多彩色のタイル被覆、家具、鉄細工装飾、そして彫刻を含めたガウディの総合芸術志向にも光を当て、100点以上の図面、模型、写真、資料に加え、最新の技術で撮影された建築映像も公開する。
彼の建築思想と創造性の源泉、さらには壮大なプロジェクトが持っていた社会的意義を解き明かし、時代を超えて生き続けるガウディ建築の魅力に迫る。東京会場の後、滋賀、愛知と巡回する。
なお、猛暑のなかで長時間待機するリスクなどを減らすべく、2023年8月3日(木)から混雑緩和のため日時予約制を導入。