乃木坂にある建築専門ギャラリー「TOTOギャラリー・間(ま)」で、建築家の能作文徳(のうさく・ふみのり)と常山未央(つねやま・みお)による展覧会が開催。 彼らは、実験しながら作り上げていく「都市のワイルドエコロジー」をテーマに活動している。
建築設計や論考執筆に加え、国内外の大学を拠点に、建築や都市、生態系のリサーチを続けてきた。 課題を抱えた都市を「人間の手が入った多様な生物が暮らす居住域」と捉え、野生や伝統知を手に、一部を分解して養分を吸収し、まるで複数種にまたがる菌(キノコ)のネットワークを構築するような建築を試みている。
本展では、自らの設計事務所と住宅も兼ねた鉄骨造の建物で、床や天井に穴を開け、エコロジカルな視点で改修を続ける「西大井のあな」や、最新作「秋谷の木組(秋谷スマートハウスE棟)」などのプロジェクトの断面図や模型を展示する。
建築の最新動向を知ることができるいい機会となりそうだ。