東京・外苑前の「ワタリウム美術館」で、独自の創作活動を続ける美術家・梅津庸一が手がけるコレクション展が開催中だ。
本展は、美術館の前身である「ギャルリー・ワタリ」時代(1972~88年)に、初代館長だった和多利志津子(わたり・しずこ、1932~2012年)が収集したものの、ほとんどが未公開だったコレクション群を軸に、現代作家を含む44人の作品で構成している。
猪熊弦一郎、瀧口修造、篠田桃紅、駒井哲郎、宇野亞喜良ら、幅広い作家の知られざるコレクションを鑑賞できる、豪華かつユニークな機会ながら、梅津は本展に際して、「アーティストキュレーターとして振る舞うのではなく「エキシビションメーカー」の精神に立ち返りたい」「いま一度、美術のいち観客でもある自分が観たいと思える展覧会と出会い直したい。」とコメントしている。
展示方法にも工夫が凝らされている。美術館でぜひ体感してほしい。
※11~19時/休館日は月曜(7月15日は開館)/料金は1,500円、70歳以上・学生(25歳以下)・高校生1,300円、小・中学生500円