江戸時代から人々に愛されていた猫の浮世絵を特集した展示が「太田記念美術館」で開催。本展では、化け猫や、人のように描かれたものなど、さまざまな姿で表現された浮世絵を展示する。
注目は、猫の浮世絵ブームを作り、絶大な人気を誇った歌川国芳の作品だ。2023年4月1日(土)〜25日(火)の前期には、ひらがなを猫で表現した「猫の当字」シリーズ全5点を展示。4月29日(土・祝)〜5月28日(日)の後期には、貴重な名作「其まゝ地口 猫飼好五十三鉢(そのままぢぐち みやうかいこうごじうさんびき) 上中下」と「たとゑ尽の内(たとえづくしのうち)」が披露される。
そのほか、歌川広重の「名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣(あさくさたんぼとりのまち もうで)」や歌川芳藤の「小猫を集め大猫とする」、子ども向けに描かれた「猫のおもちゃ絵」などの名作も展示。前期と後期で全展示が入れ替わるので、楽しさも2倍だ。