1959年に松方コレクションを母体として開館した上野の「国立西洋美術館」が、開館65年目にして初めて現代美術を大々的に展示した企画展を開催する。
参加作家は、飯山由貴、梅津庸一、小沢剛、小田原のどか、内藤礼、長島有里枝、パープルームなど実験的な制作活動を行うさまざまな世代のアーティストたち21組。さまざまな問いから7つの章立てで展示を構成する。
本展開催の背景には、「日本のアーティストたちに本物の西洋美術作品を見せ、彼らが作品から触発されることを期待した」という同館設立の経緯を今一度検証し自問する狙いがある。
それと同時に、国立西洋美術館とはどんな場所なのか、参加作家らに問いかけ、これからの美術館の在り方を考える機会につなげることも期待されている。間違いなく歴史に残る、必見の現代美術展になりそうだ。