1966年、丸の内の「帝劇ビル」最上階にオープンした「出光美術館」は、中国陶磁や青銅器、古唐津、仙厓(せんがい)の絵画など、良質なコレクションによる開館記念展を皮切りに、数多くの展覧会を開催してきた。
創設者である出光佐三(いでみつ・さぞう)が、仙厓の作品を初めて入手してからおよそ120年。ビル建て替えのため、2025年1月から休館するのを前に、2024年4月から行われてきた四期・約半年に及ぶコレクション展もフィナーレとなる。
本展では、同館が誇る国宝「伴大納言絵巻 (ばんだいなごんえまき)」などのやまと絵をはじめ、風俗画、仏画、文人画、さらには古筆まで、名品を厳選して紹介する。国宝や重文が多数展示される、貴重な機会となるだろう。
なお、本展終了後は、特別展として「日本・トルコ外交関係樹立100周年記念 トプカプ宮殿博物館・出光美術館所蔵 名宝の競演」を予定している。
※10~17時(金曜は19時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/料金は1,200円、学生800円、中学生以下無料(要保護者同伴)