吹きガラスとは、熔けた熱いガラスに息を吹き込み、風船のようにふくらませて器などを形づくる、この素材ならではの技法だ。その作品群を作り手の「技」に注目しながら紹介する展覧会が「サントリー美術館」で行われている。
吹きガラスは紀元前1世紀、ローマ帝国下の東地中海沿岸域で始まったとされる。東アジアやベネツィアを中心としたヨーロッパ各国、そして明治期以降の日本と、古今東西のさまざまな地域で、特色ある作品が生まれてきた。
サントリー美術館所蔵の名品のほか、20世紀に作られた個人蔵のコップの数々、横山翔平や小林千紗ら現代のガラス作家の作品や、現在も手吹きによる製品を手がける企業も紹介するなど、多彩なガラスの歴史を網羅した展示構成となる。目にも涼やかで美しい世界を楽しんでほしい。
開館時間:10時~18時 ※金・土および5月2日~4日は20時まで開館 ※会期中展示かえあり
休館日:火曜日(5月2日は20時まで、