紀元前15世紀から紀元後16世紀のスペイン侵攻まで、3000年以上にわたり繁栄したメキシコの古代文明。そのうち「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」を中心とした特別展が「東京国立博物館」で開催される。
天文学や数学が発達し、壮麗な建築物などが生まれたマヤ文明。圧倒的な軍事力で領土を拡大し、莫大(ばくだい)な富を築いたアステカ文明。そして3つのピラミッドを持ち、後のアステカ人が「神々の都」と呼んだテオティワカン文明。現在も続く発掘調査の最新情報と、メキシコ国内の主要な博物館から集められた多彩な遺物を約140点展示する。
火山の噴火や地震、干ばつなどの厳しい自然環境の中、普遍的な神と自然への祈り、多様な環境から生み出された独自の世界観や造形美。奥深い魅力は、現代を生きる私たちをも強く惹きつけてやまない。