代官山の「アートフロントギャラリー」で、表層の違和感に対するアプローチを軸に絵画、写真、立体、インスタレーション作品を制作する石黒昭の個展が開かれる。
石黒は、石灰岩でできている台地で、日本最大のカルスト地形として知られている山口県の秋吉台を訪れた。地表に現れているいくつもの石灰岩柱が、地下では大きな一つの石灰岩の塊であることに関心を持つ。
展示空間では、作家が月明かりの下、現地で撮影した映像作品を床や壁をスクリーンとして投影し、それに重ねるように石灰石を模した立体物を展示する。
会場のプロジェクターの光は月の光となり、鑑賞者は作家の現地での気付きを追体験するだろう。
※12〜19時(土・日曜は11〜17時)/休館日は月・火曜/入場は無料