「東京国立博物館」の平成館で、「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」が開催。開創1150年を迎える2026年に先立ち、優れた寺宝の数々を一挙に紹介する。
京都西北に位置する嵯峨(さが)は、古くから風光明媚(めいび)な王朝貴族遊覧の地として愛されてきた。平安時代初期、嵯峨天皇(786~842年)はこの地に離宮・嵯峨院を造営し、空海(774~835年)の勧めで、平安時代後期の仏像の最高傑作の一つである明円作「五大明王像」を安置。その後、876年に寺に改められ、大覚寺が開創された。
中でも、寺内の中央に位置する宸殿のふすま絵・障子絵などの障壁画は、安土桃山~江戸時代を代表する画家・狩野山楽(1559~1635年)の代表作として重要文化財に指定されている。
本展では、これらのうち120面を超える障壁画のほか、信仰の歴史を物語る歴代天皇の優美な書や、五大明王像を含む密教美術の名品も公開する。
※9時30分~17時(入館は閉館の30分前まで)/休館日は月曜(2月10・24日は開館)、2月25日/料金は前売り1,900円、大学生1,100円、高校生700円/当日2,100円、大学生1,300円、高校生900円、中学生以下無料