※ 新型コロナウィルスの流行により、本イベントは開催延期となりました(3月16日まで)
戦後日本の前衛芸術運動の代表的存在である具体美術協会をけん引した白髪一雄の展示が、東京オペラシティアートギャラリーで開催。
白髪の作品の特徴は何といっても、床に広げたキャンバスに足で描くフット・ペインティングだ。身体運動は、制作の手段であり過程でしかなかったが、白髪はそれを作品そのものとして前面に押し出したことで知られる。
本展では、この白髪の作品の初期から晩年までを回顧する大規模な展示となっている。具体美術協会時代の代表作30点に加え、これまで見る機会の少なかった70年代の密教に影響を受けた作品やパフォーマンスなどの記録映像、ドローイングや原稿類なども展示され、これまでのフット・ペインティングの変遷を追いながら、白髪のイメージを修正して新たな全体像を見せてくれる。