1979年に、現代美術専門の美術館として東京・品川に開館した施設。元は東京ガス会長、日本航空会長などを歴任した実業家・原邦造の私邸で、旧日劇や上野の東京国立博物館本館などを設計した渡辺仁の代表的な作品の一つとして知られている。
1930年代のヨーロッパのモダニズム建築を取り入れた洋館は、昭和初期の建築を語る上でも大変貴重な存在である。美術館では年間3、4回の展覧会に加え、講演会、ライブ、パフォーマンスなど、各種イベントを開催している。国内外の現代美術を紹介するとともに、有望な新人発掘にも力を注いでいるのも魅力の一つだ。
また、品川の原美術館は2020年末に閉館を予定。2021年以降は群馬県渋川市の別館ハラ ミュージアム アークを拠点として引き続き活動を続ける。