江戸後期から現代までの250年にかけて京都にゆかりのある美術作品を一堂に集めた展示が、京都市京セラ美術館で開催。曾我蕭白(そが・しょうはく)『群仙図屏風』(11月15日(日)まで)、浅井忠『収穫』など江戸や明治の作品をはじめ、昭和期、特に戦後の美術や工芸や書といった絵画以外のジャンルも重視した構成が特徴だ。
戦後の前衛日本画グループであるパンリアル美術協会の野村耕らの作品は、現在の私たちにも新鮮に映るし、竹内栖鳳とその娘婿の西山翠嶂、西山のおいに当たる西山英雄や弟子である中村大三郎などの作品を見比べても面白いかもしれない。
植松奎二の写真作品など同館を舞台に制作、発表された作品もあり、現在と過去とが確かにつながって感じられるのもこの美術館ならではの魅力だ。幅広い関心を持った人に訪れてほしい。
現在は後期展示期間(12月6日(日)まで)となっている。展示作品などの詳細は公式サイトを確認してほしい。