1. Mitsubishi Ichigokan Museum, Tokyo | Time Out Tokyo
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    Mitsubishi Ichigokan Museum, Tokyo

三菱一号館美術館

  • アート
  • 丸の内
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タイムアウトレビュー

※施設メンテナンスのため2024年秋頃まで休館

2010年4月6日、東京丸の内に三菱一号館美術館が開館した。三菱一号館は、三菱が丸の内に建設した初めての西洋風オフィスビル。1894(明治27)年、開国して間もない日本政府が招聘(しょうへい)した英国人建築家ジョサイア・コンドルによって設計された。

当時は三菱合資会社の銀行部などが入りにぎわいを見せていたが、1968(昭和43)年に老朽化のため解体。その三菱一号館が40年余りの時を経て、コンドルの原設計にのっとって同じ地によみがえり、美術館として開館したのだ。全館に19世紀後半のイギリスで流行したクイーン・アン様式が用いられ、近代的なビルが建ち並ぶ丸の内で異彩を放っている。

この三菱一号館が目指すところは、主に、都心にある美術館として街歩きの拠点となることと、100年の歴史を未来に継承することで、主に19世紀近代美術を中心とする展覧会を開催している。

詳細

住所
東京都千代田区丸の内2-6-2
Tokyo
アクセス
東京メトロ千代田線『二重橋前〈丸の内〉』駅(出口1)徒歩3分/『東京』駅(丸の内南口)徒歩5分
営業時間
10時00分〜18時00分(祝日、振替休日除く金曜、第2水曜、展覧会会期中の最終週平日は21時まで )/入館は閉館の30分前まで/定休日は月曜

開催中

「不在」―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル

2023年4月からメンテナンスのため休館していた、丸の内の「三菱一号館美術館」が、2024年11月に再び開館する。記念すべき最初の展覧会は、19世紀末のパリで活躍したアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(Henri de Toulouse-Lautrec)と、現代のフランスを代表するアーティストのソフィ・カル(Sophie Calle)の豪華な共演だ。 ロートレックの多彩な版画・ポスターの表現にフォーカスし、同館のコレクションを中心に、「フランス国立図書館」所蔵のロートレック作品と併せて展示する。一方、カルは、同館のコレクションを代表するオディロン・ルドン(Odilon Redon)の「グラン・ブーケ(大きな花束)」に着想を得た新作を世界初公開する。 2024年11月23日(土・祝)には、カルによるアーティストトークも行われるので、ぜひチェックしてほしい。 ※10〜18時(祝日を除く金曜・第2水曜・会期最終週平日は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(11月25日・12月30日・1月13・20日は開館)/料金は2,300円、学生1,300円、高校生1,000円、中学生以下無料

異端の奇才――ビアズリー展

「三菱一号館美術館」で、25歳で他界したイギリスの画家、オーブリー・ビアズリー(Aubrey Beardsley、1872~1898年)の大回顧展が開催。直筆約50点を含め、挿絵やポスター、装飾など、約220点の初期から晩年までの作品を網羅し、19世紀末の欧米を騒然とさせたビアズリーの歩みをたどる。 ビアズリーは、精緻な線描や大胆な白と黒の色面から成る、極めて洗練された作品を描き続けた。オスカー・ワイルド(Oscar Wilde)著『サロメ』の挿絵で成功するが、1895年のワイルドに対する同性愛裁判の余波により仕事を失う。テオフィル・ゴーティエ(Théophile Gautier)著『モーパン嬢』の挿絵などで新境地を見せるが、持病の結核が悪化し、世を去る。 本展では、世界有数のビアズリーコレクションを有するロンドンの「ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館」による全面協力の下、150点が一挙来日。彗星(すいせい)のごとく現れ、一躍注目を集めた異才の生きざま含めて、全てを公開する。 なお、2025年2月18日(火)~3月14日(金)の平日に利用可能の、「平日限定チケット」が1,900円(以下全て税込み)で販売される。また、ファン必須の、会期中何度でも利用できる「ビアズリー偏愛パス」が5,000円で販売予定だ。詳細は公式ウェブサイトを確認してほしい。 早過ぎる転落から最晩年の進化まで、凝縮された画業を見尽くしては。 ※10〜18時(祝日を除く金曜と会期最終週平日、第2水曜、4月5日は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(2月24日、3月31日、4月28日、5月5日は開館)/料金は前売り2,100円、大学生1,000円/当日2,300円、大学生1,300円、高校生1,000円

アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に

「三菱一号館美術館」で、「アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に」が開催。えりすぐりの服飾作品約60点に、国内外の美術館所蔵の絵画・版画・工芸品などを加えて展示する。 1920年代に世界を席巻した装飾様式「アール・デコ」。生活デザイン全般におよんだその様式は、「モード」すなわち流行の服飾にも現れた。パリ屈指のメゾンが生み出すドレスには、アール・デコ特有の幾何学的で直線的なデザインや細やかな装飾がちりばめられ、それは活動的で自由な女性たちが好む新しく現代的なスタイルであった。 現代にも影響を与え続ける、100年前のモードの世界を堪能してほしい。 ※10~18時(祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終週の平日は20時まで)/入館は閉館の30分前まで /休館日は月曜(祝日・会期最終週の場合は開館)/料金は未定
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