オーストリアと日本の国交樹立150周年を記念し、ウィーン美術史美術館が所有する、世界屈指といわれるハプスブルク家のコレクションとともに、同家の個性豊かな人物たちを紹介する展覧会が、国立西洋美術館で開催されている。
見どころの一つは、歴代王女たちの肖像画。マルガリータ・テレサをはじめ、皇妃マリア・テレジア、マリー・アントワネット、エリザベトなど、麗しい顔立ちはもちろん、身にまとう意匠を凝らしたドレスも息を飲む美しさだ。
さらに、神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世の甲冑(かっちゅう)や、グリフィンを模った角杯、宝貝と金を使った小箱など、絵画だけでは味わえない、実物ならではの迫力を感じることができる展示も。600年に渡ってヨーロッパに栄華を極めた名門、ハプスブルク家の人々と宝物品に囲まれる、非日常的な時間が過ごせるだろう。