現代ドイツを代表する世界的アーティスト、写真家 アンドレアス・グルスキーの日本初となる個展『アンドレアス・グルスキー展』が、7月3日(水)より、国立新美術館で開催される。
ドイツ写真の伝統から出発したアンドレアス・グルスキー。写真界の巨匠ベルント・ベッヒャーに師事し、カンディダ・ヘーファー、アクセル・ヒュッテ、トーマス・ルフらとともに、ベッヒャー派の一人としてその名を知られている。 2011年には、代表作のひとつ『ライン川 II』がクリスティーズ・ニューヨークで約433万ドル(日本円で約3億4000万円、当時のレートによる)で落札され、現存する写真家の作品として史上最高額を記録し話題となった。
この展覧会では、1980年代の初期作品に始まり、『99セント』(1999年)、『ライン川II』(1999年)、『F1ピットストップIV』(2007年)、『ピョンヤンI』(2007年)、日本に関連した『東京証券取引所』(1990年)や『カミオカンデ』(2007年)といった代表作から、最新作『カタール』(2012)にいたるまで、グルスキー自身が厳選した約65点の作品を展示。まるで抽象絵画のような、写真を使った画家とも言えるグルスキーの写真世界。その魅力を余すところなく紹介する。