「三条名店街」のアーケードを西へ抜けた少し先にあるビル。1928年に大阪毎日新聞社京都支局として築かれた。日本にアールヌーヴォーなどを紹介した「関西建築界の父」tと呼ばれる武田五一が手がけたビルだ。 今も市の登録有形文化財に指定されながら、現役で利用されている。
3階にあったアーチ形の天井が特徴の多目的ホールは、「ギア-GEAR-」の専用劇場になった。マイムやブレイクダンスなどを組み合わせた日本発、日本初のノンバーバルのエンターテインメントで、2012年から異例のロングラン公演を続け、観客動員数は30万人を突破している。言葉を使わずとも、いや言葉を使わないからこそ伝わる迫力のパフォーマンスに涙する人も多い。
また、2階には現代美術を展示・紹介する「同時代ギャラリー」があり、地下1階には同画廊が運営するダイニング「アンデパンダン(INDÉPENDANTS)」が入っている。大正から昭和初期にかけて人気を博した泰山タイルや、創建当時の壁画が残されている。隠れ家のような地下空間で、人気メニューのパエリアを楽しむのいいだろう。