外堀通り、桜田通りの間、高層ビルの建ち並ぶオフィス街に鎮座する神社。大物主神、崇徳天皇を主神に祀り、海上守護、大漁満足、五穀豊穣・殖産興業・招福除災の神として信仰を集める東国名社のひとつ。1660年(万治3年)、讃岐国丸亀藩主であった京極高和が、讃岐の金刀比羅宮より当時藩邸があった芝・三田の地に御分霊を勧請、1679年(延宝七年)に江戸城の裏鬼門にあたる現在の虎ノ門に遷座した。境内には凛とした空気が流れ、外の世界の喧噪を忘れさせてくれる。
身体健全、厄除開運、縁結びなどの御守りのほか、仕事運上昇を祈念したカード型の御守りがあるのは、ビジネス街にある同宮ならでは。本殿右側に社は、江戸時代に良縁を求める女性参拝者で賑わったという結(むすび)神社があり、往時の故実に則った作法で、良縁を祈願することができる。
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