たこ梅 本店
Photo: Yuna Yoshimori
Photo: Yuna Yoshimori

難波・道頓堀でしかできない20のこと

たこ焼き、おでん、ラーメンから中古レコード、上方浮世絵まで

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グリコやかに道楽の巨大な看板が目をひく道頓堀は、大阪の紹介映像で必ず映し出される街。また難波には笑いの殿堂「なんばグランド花月」があり、このミナミの2つの繁華街は大阪を象徴するヴェニューにあふれたエリアだ。

ここでは、たこ焼きや上方寿司といった大阪名物から中古レコード店、料理本専門店まで、個性際立つ店を紹介する。

難波にあるディープスポット「味園ユニバース」は閉館が決まってしまったが、姿が見えなくなっていたくいだおれ太郎はリニューアルするビルで巨大化して帰ってくる。街のさまに入れ替わりはあるものの、変わらない大阪の姿がここにはある。こてこての大阪を味わうなら、難波と道頓堀を訪ねてみよう。

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道頓堀エリア

たこ梅 本店

1844(弘化元)年、大阪発のおでんの「関東煮」と燗(かん)酒を味わう「上燗屋」として始まり、日本最古のおでん屋ともいわれる「たこ梅」。一大観光地としてにぎわいを見せる道頓堀の中でも、威風堂々としたたたずまいに、浪花の老舗店としての貫禄を感じさせる。

店内でまず目に飛び込んでくるのは、あめ色に光る年季の入ったコの字カウンターと、グツグツと煮えるおでん鍋だ。創業以来注ぎ足し続けるだしで炊く関東煮の「ネタ」は、「大根」や「こんにゃく」「ごぼう天」といった定番から「菊菜」や「子持ち烏賊」などの季節ものまで、約20種を用意する。

鍋は常に沸騰させて炊くことで、食材の風味を残しながらうまみを最大限に引き出す。名物は、タコを柔らかく炊いた「たこ甘露煮」(600円、以下全て税込み)。かむほどに味わいが増すクジラの舌「サエズリ」(900円)といった、創業者が考案したメニューもおすすめだ。

ネタの価格別に色分けした札を注文ごとに目の前に置くという、創業時から続く独特な会計システムも趣きがある。近年はオーダーのコツをメニュー表などで案内し、初心者向けの「関東煮セット」も提案。常連も一見さんも分け隔てなく出迎えることで、伝統を未来につないでいる。

  • パブ

ダブリンベイ

店の随所にこだわりが散りばめられたアイリッシュパブ。コインやコースター、ピンバッジ、映画のチラシなどが貼られた壁や天井は、店主自らが手がけたのだという。

また、屋上には心地よい風を感じながら飲食を楽しめるシートがある。通常は予約制だが、ラグビーワールドカップ期間中は誰でも気軽に座ることができる。ぜひチェックしてみてほしい。

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  • カフェ・喫茶店

ピンク カワイイ

「ピンクカワイイ(PINK KAWAII)」はその名の通り、日本が誇る「かわいい」を詰め込んだ、おとぎ話のようなアミューズメントカフェ。ピンク一色の店内は、どこを切り取ってもSNS映え間違いなしだ

内装だけでなく、フードやドリンクもポップな色合いで統一されて、楽しさいっぱい。カラフルな「ニジピザ」、ソーダの色が選べる「KAWAII クリームソーダ」、好きな写真をプリントできる「カフェプリ(ドリンク)」など、ユニークなメニューが揃う。

華やかなメイクとファッションに身を包んだスタッフたちは、どんなに気難しい人でも笑顔にしてしまうだろう。

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大阪松竹座

大阪きっての繁華街、道頓堀に建つ歴史ある劇場。「大阪松竹座」は、1923年に新しい時代の舞台芸術の実演と映画上映を兼ね備えるスタイルの劇場してスタートした。1997年に演劇専用の劇場として生まれ変わったが、「道頓堀の凱旋門」とも呼ばれ、長年親しまれてきたネオルネッサンス様式の特徴的なファサードは今も健在だ。

現在は歌舞伎はもちろん、現代劇や喜劇公演、ミュージカル、落語、コンサートなど、あらゆる舞台芸術を上映しており、100年の年月を経てなお「民衆芸術の第一殿堂たる欧風劇場」と評された開場当時の雰囲気を伝えている。

難波エリア

たこ焼道楽 わなか 千日前本店

笑いの殿堂 「NGKなんばグランド花月」の隣にあるたこ焼き店。1961年創業で、もともとは菓子店だったそう。今では行列の絶えない人気店として知られ、ミシュランの「ビブグルマン」に3年連続で掲載されこともある。

一番人気は「たこ焼き」(8個650円、12個950円)で、味付けは4種類。フルーツ感ある「わなか特製ソース」、ミネラルを多く含み口溶けよい「釜炊き塩」、カツオ風味のだしがきいた「醤油」、ピリ辛の「どろソース」から選べる。

たこ焼きに入る具材は、紅しょうがではなく「塩しょうが」、カリッとした食感を生む天かす、さっぱりとした風味のネギ、そしてうまみあふれるタコ。熱伝導がいい銅板を用い、強火で一気に焼き上げる。熟練の判断や感覚を持つ焼き師によって絶妙な火入れを施すことで、表面がサクサクとしながら、中はとろけるようにふんわりとなる。

ほかにも、特製ポン酢をかけてさっぱり味で食べる「たこポン」(8個700円、12個1000円)や、特製のえびせんべいにたこ焼きを挟んだ「たこせん」(300円)などが並ぶ。たこ焼きはネギ(100円)、チーズ(100円)のトッピングでアレンジも可能。好みの組み合わせを探すのも楽しいだろう。

ときすし 本店

いつ訪れても、おいしいものに目がない人々の活気にあふれ、今や「オモテ」をしのぐ勢いなのが「ウラなんば」と呼ばれるエリアだ。その中でも、かつてこの一帯に倉庫が立ち並んでいた本当の「裏」時代から続く人気店が「ときすし」である。店へのアクセスは地図アプリを開くよりも、「なんばグランド花月」の裏から見える行列を目印にした方が早いかもしれない。

それもそのはず、ここは職人の握る本格的な寿司を1貫82円から楽しめる珍しい店なのだ。ランチメニューでは、にぎり寿司8貫に赤だしの味噌汁が付いた「ときときセット」が1,320円。さらに、豪華さに思わずテンションが上がる限定10食の「海鮮バラちらし」でさえも1,320円なのだから、驚きが隠せない。

そうは言っても、単に安いというだけでは、グルメな大阪人の舌をここまでとりこにすることはできない。大阪・泉州にある泉佐野漁港から仕入れた魚介類をベースに、店主によって厳選された新鮮なネタで勝負しているからこそ、皆行列に並ぶのである。中には芸人たちの姿もチラホラ。いわく「東京に進出しはった方も、大阪に帰ってくると立ち寄ってくれます」という愛されっぷりだ。

なんばグランド花月を訪れる前、もしくは訪れた後にここで「大阪」を満喫してほしい。

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麺屋 丈六 なんば店

難波の外れ、難波千日前公園の近くにあるラーメン店。細い路地の奥にある店の空間は意外に広いが、客席はカウンターの8席のみしかない。フロアには、15席の順番待ち用の椅子が十分に間隔をとって並べられている。贅沢な空間の使い方は、「数を売るより、 一杯ずつ完璧にラーメンを仕上げるため」だという。

看板メニューは「中華そば・並」(900円)。大阪ご当地ラーメンの代表格の一つである「高井田系(特濃醤油・ 極太麺が特徴)」を、ややマイルド、まろやかに仕立てている。 スープは、鶏ガラと豚骨に鶏油を加えた醤油味で、醤油と鶏だしの一体感が素晴らしい。麺は大鍋でしっかり泳がせるため、ゆで上がるまでに5分ほどを要する。

その間、和歌山の名店「こしぢ」から取り寄せるサバの押し寿司の「早寿司」(150円)をつまみながら待つのも趣き深い。行列や待ち時間は、平日夜が比較的穏やかなのも覚えておこう。

カリーノアトリエ

にぎやかな千日前通りから一本入った相生町通りに現れる小さな路地「利兵衛横丁」。ここで2020年6月にオープンしたのが「カリーノアトリエ」だ。もともと会社員だった店主はカレー好きが高じ、間借りから営業を始めた。

大阪のスパイスカレーといえば、「自由」であることが最大の特徴。「自分ならではのカレーを」と考えた時に店主の頭に浮かんだのが、地元・和歌山の郷土料理「茶粥」の存在だった。「二日酔いでも食べられる料理にしたいと思って」と、茶葉店を巡り1カ月試行錯誤した果てに生まれたのが、水の代わりにほうじ茶を使ってカレーを作るという独自スタイルだ。

おすすめは、定番の「ほうじ茶チキンカレー」か「ほうじ茶鯖ごぼうキーマカレー」と「本日のスペシャルカレー」をあいがけした「2種あいがけ」(1,300円)。約20種のスパイスを使ったカレーのベースと具材をほうじ茶で煮込み、仕上げには焙煎(ばいせん)したほうじ茶をふりかける。

一口食べると、香ばしさと程よい苦みが口の中いっぱいに広がる。ほうじ茶で煮込むことで、ごろっとしたチキンも柔らかい。クローブやカルダモンなど4種のスパイスで炊いたジャスミン米がカレーと合わさり、華やかさは無限大だ。

夜はカレーのみならず、スパイスを使ったつまみが並ぶ居酒屋スタイルで営業。「自家製スパイスとりハム」(385円)や「だし巻きチーズキーマ」(550円)などと一緒に、店主おすすめの「ほうじ茶ハイ」(550円)や「ナチュールワイン」(650円から)をたしなもう。

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  • Things to do

大阪木津卸売市場

「なにわの台所」と呼ばれる市場。民間の卸売市場としては日本最大級を誇り、新鮮な魚介や野菜をリーズナブルな価格で販売している。市場というというとピリピリした雰囲気を想像するが、ここはとてもフレンドリーな雰囲気だ。早朝は業者で混雑するので、ゆったり買い物したければ8時過ぎぐらいに訪ねるのがおすすめ。飲食店も充実しているので、帰り寿司や海鮮丼を食べるのも良いだろう。

毎月第2土曜日と最終土曜日には、セリ体験などができる朝市が開催されている。参加してみると、知られざる世界を体感することができるだろう。

  • ショッピング

北極

戎橋筋商店街にある1945年創業のアイスキャンデー専門店。半世紀以上にわたって変わらない味を提供し続けており、大阪土産としても人気が高い。2階にはカフェも併設。現在実店舗はここだけだが、百貨店での催事出店やオンラインでの販売も行っている。

創業当初からロングセラーを誇る「ミルク」「あずき」「パイン」をはじめ、「オレンジ」「イチゴ」「ココア」などフレーバーは10種。甘味料は使用せず、白双糖(しろざらとう)を加えるため上品な甘さで後味はさっぱりとしており、冷たくて喉越しのよい爽やかな味わいに仕上がっている。

アイスキャンデーは創業時から同じ製法を守る手作り。例えば、北海道・十勝産の上質な小豆をたっぷり味わえる「あずき」は、専用の釜でじっくり炊き上げ、小豆の量が均一になるよう充填(じゅうてん)前にかき混ぜるといったひと手間を忘れない。こうして1本ずつ丁寧に、1日約3500本ものアイスキャンデーが製造されている。

さらに、アイスキャンデーの棒にもこだわる。奈良県・吉野産のヒノキを利用した専用の棒は香り豊かで、口に入れても安心。棒を集めて入浴剤として再利用する人もいるとか。棒が斜めに刺さっているのは、食べている途中でアイスキャンデーを落としにくくするため。食べやすさにまでこだわった愛情たっぷりの一本だ。

営業時間は変更になることがあるので、公式ウェブサイトで事前に確認してほしい。

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  • カフェ・喫茶店

オサルコーヒー

難波の北西に位置するロースタリーカフェ。街の中心エリアだが、周辺にはミナミの雑然とした雰囲気はなく、リラックスしながらコーヒーブレイクできるのが魅力だ。

自家焙煎(ばいせん)のコーヒーは浅いりや中深いり、ブレンドなど、幅広いスタイルを8種類ほどを常備(650円から)。オーナーロースターの長瀬圭介は「コーヒー豆は、焼き菓子と同じ。生でも、焦げてもダメ。一番おいしい、一瞬のローストのポイントを見極めるのが大切なんです」と、豆と向き合う信条を語る。

コーヒーと相性抜群であるスイーツのほか、「モーニングセット」(750円から)などのフードメニューや、コーヒー以外のドリンクメニューが充実しているのもうれしい。

店の周囲にはゲストハウスが点在し、外国人客も多いため英語対応も万全。一日中途切れることのないにぎわいは、地元の人から観光客までを魅了している何よりの証拠である。運良く空いていれば、店前のテラス席で、風を感じながらチルアウトするのもいいだろう。

  • ショッピング

食品サンプル専門店 デザインポケット大阪本店

千日前道具屋筋商店街にある食品サンプル専門店。もともと飲食店向けデザインを手がけていた会社が、2011年にオープンした。現在では食品サンプルの製造・販売をはじめ、制作体験も提供している。

人気の食品サンプルは、大阪名物のたこ焼きやエビフライなど。食品サンプルの制作体験は、たこ焼き、寿司、抹茶パフェから選べてどれも45分程度で完成する。当日の申し込みもでき、団体の場合は事前予約で対応できるという。「ホンモノ」らしく作るためのコツを聞くと「どれだけ丁寧にできるか」と答えが返ってきた。地道な作業の積み重ねが大切ということだろう。

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  • ショッピング

波屋書房

往来豊かな千日前・なんば南海通りには、少しでも人々の気を引こうと色とりどりの看板があふれている。そんな中で大きな紙に墨一色、堂々たる筆遣いで書かれた新刊図書の案内に思わず足が止まる。ここは1919年から続く老舗書店「波屋書房」だ。

店のおよそ半分の棚には、日本料理を筆頭にフランス料理やイタリア料理、酒やチーズ、さまざまな調理法といった料理や食に関する書籍がずらり。プロの料理人が求めるものを中心に取り揃えており、1冊丸ごとハモについて書かれた朝尾朋樹の「秘傳 鱧料理 百菜」など高度な専門料理書が並ぶ。

どのように入荷するタイトルを決めるのかを店主に尋ねると、「プロの求める本はプロが知っている。取り寄せの依頼を受けたら2冊発注し、1冊は注文客用、もう1冊を店に並べることで棚が出来上がっていったんです」とのこと。

客と真摯(しんし)に向き合い、長く愛されてきたからこそエピソードにはこと欠かない。ここで出合った本に感銘を受け、その著者の店に弟子入りした青年もいたという。時が流れ、今度は彼の出した本が平積みにされている。まさに「1冊の本が人の運命を変えることもある」という言葉を体現しているような店だ。

プロの料理人はもちろん、さまざまなレシピ本や世界中の食文化にまつわる本、食のエッセーも充実しているので、「食べる専門」の人でも楽しめるだろう。食い倒れの街をもう一歩深く楽しみたいなら、ぜひ波屋書房を訪れてほしい。

  • Things to do

なんばグランド花月

1987年11月にオープンした吉本興業の演芸場。お笑い劇場としては、国内最大数の858席を完備している。2016年には年間来場者が100万人を突破し、名実ともに「笑いの殿堂」として、日本国内はもとより海外からの観光客にも好評を得ている。

公演数も多く、本公演、夜公演なども合わせて1日に3公演以上が上演される。人気の「吉本新喜劇」は週替わりで新作を連⽇上演しており、いつでも気軽に笑いを楽しめるのがうれしい。

館内には劇場のほかに、吉本興業とタリーズコーヒーが共同企画した「花のれん タリーズコーヒー なんばグランド花月店」や、吉本の芸人が営むたこ焼き屋「吉たこ produce by たこ焼きブ!」が入居。オフィシャルグッズショップの「よしもとエンタメショップ」では、定番ものからオリジナリティーあふれるものまで大阪土産が購入できる。

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  • ミュージアム
  • 歴史

髙島屋史料館

1831年に創業した百貨店「髙島屋」。その創業以来の資料を収集、保存して、髙島屋の歴史と文化を紹介する企業史料館が「髙島屋史料館」だ。美術品や百貨店資料、創業家文書など、多種多彩なジャンルにわたる約5万点の資料を収蔵している。

呉服店時代の髙島屋の画室に勤務していたこともある竹内栖鳳による日本画「アレ夕立に」や、髙島屋を主要作品の発表の場とした河井寬次郎による陶器「鳥鉢」など、貴重なコレクションを取り揃える。「アーカイブス展示室」では、「髙島屋のあゆみ」「美・アート」「暮らし」「まちづくり」「未来へ」という主に5つのコーナーで、近代日本の発展とともに歩んできた百貨店の歴史と役割を紹介し、随時展示替えも行う。

そのほか、定期的に企画展やイベントなども実施。髙島屋史料館がある、アールデコ調の装飾デザインが取り入れられた国の重要文化財に指定されている「髙島屋東別館」の内装にも注目しよう。

なお、最新の開館日・開館時間については公式ウェブサイトを確認してほしい。

国立文楽劇場

日本を代表する伝統芸能、人形浄瑠璃文楽の公演を中心とした国立劇場。「太夫」と呼ばれる演者のドラマティックな語り、三味線の音色、3人の人形遣いが動かす人形の繊細な動きなどによって構成される文楽は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されており、日本の美意識を表す芸能として今日も多くの人々から愛されている。

人形浄瑠璃発祥の地、大阪に建つ「国立文楽劇場」は、1984年に開館した日本で4番目の国立劇場で、設計は日本を代表する建築家の一人である黒川紀章が手がけた。文楽や舞踊、邦楽の公演のほか、小ホールでは落語や浪曲の興行も開催。外国人向けのものや、入門プログラムなども定期的に実施している。

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  • アート

上方浮世絵館

世界で唯一「上方浮世絵」を常設展示する、法善寺の門前にある私設美術館。上方浮世絵とは、江戸時代後半から明治時代初期に主に大阪で作られた浮世絵版画のことで、道頓堀の歌舞伎芝居を描いた役者絵が多いことが特徴だ。

1階は、手ぬぐいや浮世絵のレプリカなど、浮世絵関連の雑貨を販売するミュージアムショップ。2・3階では、約3カ月ごとにテーマを設けて展示を行う。4階は展示だけでなく、人気の「浮世絵制作(すり)体験」ができる。初級・中級・上級の3コースに分かれており、希望日の3日前までに予約が必要だ。浮世絵の魅力をより深く感じられるだろう。

華美で繊細な江戸浮世絵に対して、写実的で人間味あふれる上方浮世絵という東西の文化の違いにも触れられる。「Osaka Prints」として世界的にも評価の高い上方浮世絵を通して、江戸時代の暮らしに思いを馳せよう。

  • ショッピング

レコードショップ ナカ2号店

日本三大電気街の一角であり、西日本のポップカルチャーの聖地でもある大阪・日本橋の「オタロード」沿いにある中古レコード店。セール盤の入ったダンボールが並ぶ店先には、「名盤、珍盤、掘り出し物が見つかる店」「御買得品大量品揃え」「音の宝庫」といったストレートなパンチラインが掲げられた電飾スタンド看板が立つ。ここでは、かつては誰もが当たり前に通っていたいわゆる「街のレコード屋さん」が体現されている。

「レコードショップナカ」は1990年ごろに1号店をオープンしたが、2011年に閉店。現在は1995年頃に始めた2号店のみ営業を続けている。品揃えはオールジャンルだが、ひと際目立つのは日本の歌謡曲、アイドルもの、演歌、ロック。客の持ち込みを買い取るスタイルが多いので、地元の音楽文化を商品構成から透かして見るのも楽しみの一つだろう。

店主は元々洋楽に精通していたが、店にいるうちに気が付けば「和モノディガー」に。その手腕の一端は、ブログというオールドスクールな形式で遺憾なく発揮されているので、要チェックだ。

カルチャーという横文字が作る取っ付きにくさやその筋の店が醸す独特の緊張感……。それらは、レコードリバイバルが叫ばれる昨今でも、気軽にアナログ盤に親しみたい人の前に高く立ちはだかっている。だからこそ、「レコードショップ ナカ2号店」に出合えた喜びは大きい。

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大阪のアートを楽しみたいのなら……

  • アート

大阪のホットなアートエリアとして知られる中之島や、アートの街・北加賀屋エリアなどには、個性あふれるギャラリーやアートブックを扱うショップ&カフェ、倉庫跡地の大型アートスペースなどが多数ある。そんな想像力が刺激されるギャラリーを厳選して紹介しよう。街歩きの参考にしてみては。

  • アート

旅行に欠かせない現地のアート情報。ここでは、一度は行くべき大阪のミュージアムを厳選して紹介したい。

一度見たら忘れられない外観の「国立国際美術館」や、建築家の安藤忠雄が設計を手がけた文化施設「VS.(ヴイエス)」遊べて学べる体験型施設の「ダスキンミュージアム」など、定番の大型美術館から、さまざまな専門のミュージアム、新たなアートスポットまで、多彩なミュージアムをセレクト。大阪旅行の参考にしてほしい。 

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  • アート

戦前期のモダニズム建築や日本最古の弁財天を祭る寺院から、オブジェ性の高い吸気塔、「世界を代表する20の建造物」として紹介された建物まで、大阪には見るべき貴重な建築物が点在する。文化施設やバーとして利用できる場所もあるため、豊かなデザインに囲まれながら、ゆったりとした時間が過ごせる。大阪の一度は訪れてほしい名建築を紹介したい。

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