東洋四大医学と称されるチベット医学
中国、インド、イスラムの伝統医学と並んで東洋四大医学と称されるチベット医学。その治療の核となるのが薬草だ。
アムチは自らヒマラヤの険しい山々に分け入り、薬草を収穫して薬を調合する。そして脈診、尿検査によって患者を診察し、200種類の丸薬(薬草が数種類配合された薬)の中から症状に合わせて薬を処方する。
東北大学薬学部を出て、薬剤師の資格を持つ小川は、書店でたまたま手にした「チベット医学」という本をきっかけに1999年、チベット亡命政府があるインドのダラムサラへ渡った。
その2年後、31歳の時にチベット圏以外の外国人として初めてメンツィカン(チベット医学暦法学大学)に合格。6年間、現地でチベット医学を修めて、チベット医(アムチ)の資格を取得した。