Columbia8 北浜本店
Photo: Roman Naya
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大阪、スパイスカリー24選

北浜のレジェンドから谷町、肥後橋、船場ビルやエクセルビルまで

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スパイスカレーの聖地とも言われる大阪。4年連続でミシュランガイドに掲載されたレジェンドや、一部で「幻」と呼ばれているカレーなど、さまざまなタイプに分かれている。

食欲をかき立てられるスパイスの香りを思い切り吸い込み、見た目も美しいカレーたちに心をときめかせたい。食い倒れの街、大阪で、めくるめくカレー探しの旅に出よう。

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新福島駅近くにあるカレー店。昨今は日替わりや多彩なトッピングメニューなど、その日限りの出合いが楽しめる店がスタンダードになりつつあるカレー業界だが、2016年にオープンした「スパイスカリー大陸」のカレーメニューは時代に逆行した硬派なスタイルで「大陸カレー」の1種類。それゆえ、この一皿にはとてつもなく深いこだわりが注ぎ込まれている。

かつお節とひよこ豆のスリランカカレーとトマトチキンバター、スパイシーキーマの3種を合いがけにし、彩り豊かな9種の副菜が宝石のようにちりばめられた一皿は、どこを食べても味と食感が変化し、食べるたびに新鮮な味わいを体感させてくれる。

「和食のおいしさは日本人が一番理解できるように、スパイスの妙は現地の人じゃないと分からない。だから、日本人がおいしいと思えるスパイスカレーを目指した」と、副菜に仕込んだ紅白なますやかつお節のだしなど和の素材を駆使し、インドとスリランカベースのカレーを日本人仕様にアレンジ。大陸カレーはまさに世界各国を放浪した店主が、各地で感じた魅力や経験を詰め込んだ至高のメニューなのだ。

「スパイスカレー」という言葉がよく聞かれるようになる前から独創的なカレーを創り出し、カレーシーンに衝撃を走らせた「Columbia8」は、大阪スパイスカレーブームの火付け役の一店。4年連続でミシュランガイドに掲載された名実ともに「レジェンド」だ。

初めての来店者が選べるのは、キーマ、野菜、ミックスの3種類。デビューにはColumbia8のベーシックな味である「キーマカレー」を強く勧めたい。

皿いっぱいに広がるサラサラのカレー、中央にライス、頂上にはシシトウが乗った美しいビジュアルのカレー。Columbia8のカレーを味わうために欠かせないのが、セットで付くグレープフルーツジュースだ。 まずは店が提唱する「右手にスプーン、左手にシシトウ」の通り、苦みのあるシシトウを一口かじり、舌先のスパイス感度を高める。シシトウとカレーを交互に食べ進めていき、辛みを感じたらグレープフルーツジュースを一口飲もう。

ジュースには舌の味覚をリセットする酸味の役割があり、何回でも1口目のおいしさにタイムスリップできるのだ。「あえてややこしい食べ方をしてもらうことで味に没頭できるように」と店主のオギミ〜ル☆は、五味を全て分散したレイアウトに仕立て上げている。

30種類以上ものスパイスで構成された複雑で奥深い香りは、一度食べただけでは理解不可能だろう。食べ終わってから「あの味はなんだったのか……」と、思い出して考えているうちに、また食べたくなってしまい足を運んでしまうのだ。

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2018年、天満橋と谷町4丁目の間にオープンしたスパイスカレー店。メニューは、南アジアプレート、ネパールダルバート、ハイデラバードビリヤニの3種類が隔週でローテーションするのが特徴だ。

取材時はビリヤニ週間で、用意されたのは「マトンビリヤニ」。骨付きのマトンがゴロゴロと入ったビリヤニはかなりボリューミーで、スパイシーな辛みが食欲を誘う。

プレートにはさっぱりとした風味のヨーグルトサラダである「南国ライタ」と、ナッツとゴマベースのカレー「ミルチカサラン」が添えてあり、ビリヤニと混ぜることで味わいが変化する。トッピングでおすすめの「スパイシーキーマカリー」や、とろとろ半熟の「スパイスたまご」も、ビリヤニの「味変」のブーストをアシストしてくれる。

店主の小橋大介はインドやネパールに毎年足を運び、スパイス料理の知見を深めている。現地の飲食店の厨房(ちゅうぼう)を見学し、時には働いたりと、貪欲に蓄えた経験値により自らの料理をアップデートし、新メニューの開発にも意欲的だ。今最も目が離せないカレー店の一つだろう。

飲食店やバーの営業時間外に店舗スペースを借りて営業を行う「間借り」。スパイスカレー発祥といわれる大阪の街では、近年続々と間借りカレー店が増加中だ。そんな間借りカレーの草分け的存在が北浜にある「谷口カレー」。同店が間借りカレーを始めたのは12年前である。大阪市内で転々と間借りカレーを行い、現在の「フォークオールドブックストアー(FOLK old book store)」では2014年から営業を行っている。

スパイスのパンチ感あるカレーにごろっとした豚肉、豆腐やカボチャなどの野菜がたっぷりと入った1日20食限定の「麻辣豚バラキーマカレー」は、肉の濃厚なうまみに、スパイスと「花椒(ホアジャオ)」のしびれがダブルで刺激的。野菜とカツオだしをベースにした味付けと、トマトの爽やかな酸味が味をまとめあげることで、食べ終わりにキレと爽快感を与えてくれる。

「ふつう」から「激辛」まで4段階で辛さを選べるが、ふつうでもそれなりの辛みがあるのは、「辛めに食べてもらうとおいしさが増す」という店主の思いからだ。

イカスミを使った「シーフードカレー」は10食限定のため、開店後すぐに売り切れてしまうことも多く、一部では幻のカレーと呼ばれているとか。営業はランチのみで、売り切れ次第終了。X(旧Twitter)で営業の様子を発信しているため、足を運ぶ前にチェックするのがおすすめだ。

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長らく音響の仕事に携わっていた店主が営むカレー店。2012年にスタートした間借り時代から数えて、2022年で創業10周年を迎えた。だしをベースにサラッとした中にうまみを凝縮したカレーを提供するのが特徴だが、10年がたち、だしの取り方に変化が見られる。

これまでシイタケは入れていなかったが、店主いわく「別の方向からのうまみを加えたかった」と新たに追加してみたところ、深みがプラスされた。ほかにも、スタータースパイスにフェヌグリークも加え、改良がなされたという。

定番の「チキンカレー」や「キーマカレー」に加えて、日替わりも用意。取材時には、「BBQマスタードビーフキーマ」と「豚肩ロースとスイートコーンのカレー」だった。迷ったなら、まずは「チキンカレー」を試してほしい。前述の特徴がしっかりと伝わるだろう。

同じく10周年を迎えた「ハマカレー」とともに合同でイベントなども開催。カレーだけでなく、クラブなどでの課外活動にも注目の一店だ。

梅田から一駅隣の中津では、昭和の風景がそのまま残ったような中津商店街を筆頭に、ここ最近立ち飲み屋など若い世代による新店が次々とオープンしている。スパイスカレーの店「SOMA」は、そんな中津で、2012年に創業した。

店主の和泉希洋志は音楽アーティストとして活動してきたが、2011年の東日本大震災を機に「SOMA」を開店。「社会と接触できるような場所を作りたかった」と語る。店内にはモジュラーシンセが置かれ、植物が持つ微妙な電気を拾って音を奏でるライブ演奏が繰り広げられる。

SOMAのスタイルは「チキンキーマ」に、「お肉のカレー(5種)」「野菜カレー」「トマトカレー」の中から2種を合わせるスタイル。カレーは鶏肉でとっただしと約30種のスパイスとともに手がけたベースに、それぞれ注文ごとに調理した具材が合わさっていく。

「カレーも作品の一つ。それが人の体に入り生命を作っていくということは、神聖な行為だと感じます。だからこそ素材もシンプルに」と、蒸留していないミネラルたっぷりの塩や種子島のきび糖を選ぶ。

チキンキーマに合わせるおすすめの組み合わせは「お肉のカレー」の1種「花椒豆腐」と「トマトカレー」。花椒豆腐は、ピリッとした山椒が豆腐の上にかかり、カルダモンがきいた華やかなカレーと合わさる刺激体験がいい。思わず「これぞスパイスカレー」と感嘆してしまう。

添えられたカボチャやココナツのサンボーラ、アチャールは、カレーと自分好みに混ぜ合わせよう。その時限りの「作品」を、体の奥底から味わってほしい。

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イタリアンシェフや鉄板バル「ミコノス」の料理長として腕を振るってきた店主の中尾浩基。スタッフの賄い飯だったスパイスカレーを、週一度のランチとして提供したところ大評判になり、2017年に独立し「定食堂 金剛石」をオープンした。

店内はレトロで落ち着くアンティーク調。「一皿で栄養バランスも取れて満足できるように」と、屋号に掲げた「定食」スタイルで日替わりカレーを2種類用意する。取材時は、「タンドリーバターチキンカリー」と「コフタ(羊と鶏の肉団子)カレー」の合いがけ。トッピングは、五香粉と八角で味付けしたトロトロの「台湾風煮卵」がおすすめだ。

現地のスタイルをリスペクトし、チキンカレーにはバターを直接トッピング。じわじわと溶け出したバターがコクを深め、スパイスの味わいを口いっぱいに広げてくれる。

ランチ限定メニューの、魯肉飯(ルーローファン)とスリランカの豆カレーを組み合わせた創作メニュー「魯肉豆飯」は、汁物が付いて1,200円(不定期の提供)。夜は和食からエスニックまで、幅広い定食が楽しめる。カレーも含め全て日替わりのため、公式X(旧Twitter)は要チェックだ。

2011年のオープン以降、安定の人気を誇る谷町四丁目のカレー店。オーナーのaroaは、コロナ禍以前は毎年スリランカをはじめ、インドなどへも通っていた勉強家だ。「塩とスパイスだけで、どこまでおいしいものができるか日々研究です」と語る。

今では、インドやマレーシアの料理にも興味ありだという。例えば、マレーシア・ペナンのニョニャ料理にヒントを得た「鰹タタキのデビル」など、国を超えて探究し続けた成果が、副菜としてさりげなく添えられていることもある。

ランチは、2種のスパイスカレーに副菜やデザートなどが付いた「混盛(こんもり)」がおすすめだ。取材時は「スリランカチキンカレー+キャベツのマッルン」と「パリップ+鰹タタキのデビル」。副菜は、酸みと甘みがちょうどいい「甘夏ミカンキュウリのサンボル」で、さっぱりとしたアクセントになった。

夜は、「飲み使い」するのもいいだろう。スパイス料理だけでなく「シナモン林檎サワー」や「チョコレート・チリ・サワー」などのドリンクメニューが、特に女性客の支持を得る。

「カレーパフェ」のようなスイーツメニューも揃っており、スイーツ×有機ビオワインという大人の楽しみ方もできる。つまり、誰もがスパイスの世界を心ゆくまで堪能できる店なのだ。

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昼時には行列ができる中津の人気カレー店。古き良き日本を感じる古民家をリノベーションした空間で、スパイス料理が楽しめる。元々はカフェを営んでいた店主だが、紅茶の勉強でインドのダージリンを訪れた際、食べたカレーに衝撃を受けてスパイスカレーの世界にのめり込んだという。

ランチに並ぶのは、20種類のスパイスと自家製マサラの「チキンカレー」やレモングラスの爽やかさが香る「グリーンカレー」など。中でも一番人気は、3種類のカレーと「ダル」をあいがけし、「フライドエッグ」をトッピングした「全のせフィーバー盛り」だ。カレーにはショウガを多めに使用しているため、食べ進めるとじんわりとスパイスがきいてくる。

夜のメニューには、チキンやラムなどをベンガル地方で多様されるミックススパイスのパンチフォロンで漬け込み、串焼きにした「BBQグリル」も登場。カレーとバーベキューという異なるスタイルのスパイス料理が楽しめるのも魅力。2人から予約できる「カレーBBQコース」も用意されているので、非日常感のあるベンガル料理を楽しんでみてほしい。

中之島の細いビルの階段を上がると、食欲を刺激するスパイスの香りが。その先にある「Rice&Curry ラーマ」は、2015年に西宮から現在の場所に移転オープンした。「市場で仕入れた新鮮な食材を使いたい」と、大阪中央卸売市場の近くに店を構えたそうだ。

カレーは、日替わりで2種類。マグロやハモ、冬にはカキなど、店主自らが目利きした旬の食材を使った魚介系スパイスカレーが人気である。趣味でスタートしたというカレー作りだが、「一つのことに熱中するタイプ」という店主は、自らのカレーの可能性を広げるためネパール、インド、スリランカなど、スパイス料理のメッカである南アジア諸国に足を運び、知識を深めていった。

その中で気づいたことが、「出来たてが一番おいしい」ということ。そのため、自ら引いたスパイスをブレンドしたマサラを使い、スパイスは出来上がりの直前に入れることで、揮発させることなく香りを高めた仕上がりに。作りたてのおいしさを作り出すために、一皿ずつ丁寧に作っている。

カレーの到着に胸を踊らせながら待つのもいいが、プレートセットにすれば、スープと旬の野菜を使ったトッピングを事前に提供してくれる。カレーと合わせて味わうのはもちろん、トッピングを前菜として酒を一杯楽しむ、という楽しみ方もできるのだ。

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阿波座のオフィス街にあるカレー店。店前に飾られたさまざまな植物や置物が、ひときわ存在感を放っている。「旅行に来た気持ちでランチが食べられるように」と、店内も明るく色彩豊か。店に入った瞬間、気分を上げてくれる。

ドレッドヘアー風の帽子がトレードマークの店主が提供するのは、月替わりのドライカレー。近年のスパイスカレーは副菜をちりばめるスタイルが主流だが、この店のドライカレーは、ポタージュの湖面に地層のように重なったライスとドライカレーが浮かんだ独特のレイアウトが特徴だ。

立体的な盛り付けは、見た目のインパクトのためだけではない。まずはドライカレーを楽しみ、次にポタージュと混ぜ、最後に半熟たまごを崩してと、味の変化を楽しめるよう設計されている。ポタージュは時期によって材料が変化するが、素材の味わいを強めることで濃厚なカレーと調和させている。

ほかにも、西日本最大級のカレーの祭典である「カレーEXPO」で3連覇を達成した「瀬戸内レモンスプラッシュ」など、独創的な逸品が揃う。夏季限定で、暑さにうれしい「冷やしカレー」も提供される。

北加賀屋駅の近くにあるカレー店。店内は、ウォールアートや巨大なオブジェが鎮座した外観に、アーケードの看板やフィギュア、店主が作ったマスコットキャラが展示され、にぎやかだ。

「土地柄に合わせて食べやすく」とマイルドな味わいに仕上げた2種類の週替わりスパイスカレーが楽しめる。取材時は「魚介と香草出汁キーマ」と「ブリ大根ココナッツ」が提供された。

元々は海鮮居酒屋やアイリッシュパブで働き、料理の腕を磨いた店主。カレーは魚介から丁寧にとっただしがベースで、カレーに追加でトッピングできるフィッシュフライは、フィッシュ&チップス(単品でも提供)の本場、アイルランドで研究した成果だという。まさに、自らの経験が表現された一皿といえる。

夜は、限定メニューとしてアメリカのニューオーリンズ発祥のストリートフード「ポーボーイ」(サンドイッチの一種)も登場。そのほかスパイスを使ったアテと、サワーやカクテルなど豊富なドリンクメニューが楽しめ、バーとしても利用できる。

「将来的にはアイリッシュパブとして、街のコミュニティースペースの役割を果たしたいんです」と不定期で音楽イベントや展示を開催し、新たなカルチャーと交わる仕掛けも積極的に行っている。アートな街・北加賀屋を訪れる際には、カルチャーとカレー、両方が味わえるこのアーティスティックな空間にぜひ足を運んでほしい。

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心斎橋駅から徒歩5分ほどのオフィス街でありながら、おしゃれなショップやカフェも立ち並ぶ南船場にあるカレー店。店内には、その名の通り「手」をモチーフにした雑貨が飾られ、エキゾチックな雰囲気だ。

カレーは、梅干しの酸味をきかせたチキンカレーの「ウメチキ」と、イカの塩辛を使った「イカシオ」のレギュラー2種に加え、日替わりのドライ系を2種ラインアップ。それらを2種あいがけから豪華な4種あいがけまで、好みの組み合わせで楽しめる。名物のトッピングは、八角で漬け込んだ「スターアニス煮たまご」だ。

会社員として働きながらレシピ本を読み込み、完全独学でカレー作りを身に付けた店主。2カ所での間借り営業を経て、2016年に念願の実店舗をオープンした。「ほかで食べられるようなカレーは出したくないから、よそではあまり使わないスパイスを使うこともあります」と、20種類ものスパイスを巧みに操り、唯一無二のカレーを作り上げている。

不定期だが、昼と同じ料金でカレーが味わえる夜営業も行う。ラオス、ベトナム、フィリピンなど、アジア各国のビールも取り揃えているので、カレーをさかなに異国のビールを味わうのもいいだろう。

店主の大川は、北インド料理を提供する店で働いていたことがきっかけで、カレーに興味を持った。南インド料理、果てはバンド活動を通じて頻繁に渡航していたヨーロッパのものなど、さまざまなカレーを研究。各地の味から影響を受けて作り上げた唯一無二の一皿を提供する。

2016年に念願の店舗を持ち、2022年に現在の阿波座駅そばにあるビルの2階に移転。店舗の趣は、元純喫茶の痕跡を残しつつ営んでいるがゆえ。店の前には公園があり、特に桜が満開になる春は、窓際の特等席から見下ろす眺めが最高だ。

ランチのおすすめは、バンバン特製「カレープレート」。そのままでもよいが、せっかくなら豊富なトッピングからいくつか選ぼう。「鶏なんこつベンガルキーマ」や「ビンダルー豚バラ」、「ビンダルーたまご(半熟)」のほか、辛いものが得意ならハバネロとハラペーニョで辛みをプラスできる「辛味ペースト」もいい。

ライスを囲む小さな丘のようにこんもりと並ぶカレーや副菜を、まずそれぞれ少しずつ口へ運ぶ。その後は、自由にミックスして、さまざまな味のハーモニーを楽しみたい。夜の営業は打って変わって、一味違った店主の「チャレンジメニュー」が楽しめる。こちらも見逃せない。

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「ルーツをリスペクトしながら自分の色を表現できるのが、音楽と似ています」と、元バンドマンの店主はカレーと音楽の親和性を語る。大阪の老舗カレー店「らくしゅみ」に衝撃を受けたのをきっかけに、独学でカレーを研究。レンタル食堂やイベント出店を経て、2016年に「カレー激戦区」である本町に「スパイス食堂ニッキ」をオープンした。

レギュラーメニューには、辛さの違う3種類が並ぶ。常連がよく注文するのは、トウガラシを多めに使用したスパイシーな「チキンマサラ」。一口食べるとブワッと汗が吹き出すほど激辛で、濃厚なうまみと鮮烈なスパイス感は中毒性が高い。

次に辛いのが、ラム肉の風味とカルダモンの香りが豊かな「ラムとカシューナッツのカレー」。骨まで柔らかく煮込まれたサバと自家製バジルソースの相性がいい「サバとバジルのココナッツカレー」が最もマイルドだ。

これらを、2種盛りでオーダーするのが定番。カレーの割合を「7対3」に変更する「シチサン」のオーダーもできる。初来店の場合は、全ての味が楽しめる3種盛りにトライするのもいいだろう。ほかにも日替わりカレーがあり、あいがけも楽しめる。

夜の営業ではカレーのほか、ハーブ香るジューシーな豚のつくねやラムの串といった秀逸なスパイス料理や、カルダモンやコブミカンの葉で漬け込んだドリンクなど、屋号の通りのメニューが充実する。カレーファンのみならず、スパイス料理好きでも満足できるはずだ。

2020年、老舗から新店までさまざまな店が軒を連ねるスパイスカレー激戦区・北浜にオープンした「カリー&ナイス カトゥール」。店主は、東京にも進出している人気店「旧ヤム邸」の初期から店を支えたメンバーの一人だ。

ランチは、カレーを3から5種類提供する。「シングル」「ペア」「コンボ」と、好きなカレーの数を選べるシンプルなスタイル。取材時は「コンボ」で、「レモン香るイカのココナッツ」と「エリンギと人参のスパイス炒めと豆カリー」「KTLマトンキーマ」を注文した。

「レモン香るイカのココナッツ」は、イカのだしとほんのりクリーミーなカレーをレモンのフレッシュな酸味が引き締め、あとを引くうまさ。マトンの肉肉しい味わいとスパイスの強さが響く「KTLマトンキーマ」を食べると、2種の両極端な味わいをより感じられる。

「エリンギと人参のスパイス炒めと豆カリー」と副菜は、箸休めにぴったり。「遊び心を常に持っていたい」という店主の志が、まさに一皿を舞台に繰り広げられている。

創作精神は、夜メニューに登場するアルコールドリンクにも表れている。甘酒を隠し味に使った「NICEラッシー」や日本酒「1/fゆらぎ」と合わせた「ポン酒ラッシー」などは、筆者はこの店で初めて見た。おすすめは、食前酒のように「ポン酒ラッシー」をくいっと飲んでカレーを食べるという流れ。ちょっぴり新鮮なカレー体験となるだろう。

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大阪のスパイスカレー激戦区といわれる北浜に、2020年6月に現れた「Numb(ナム)」。店主は、神戸・三宮でバーを営んでいた経験を持つ。自身の店だけでなく、昼にはイタリア料理やカレーなど、さまざまな飲食店に携わってきたという。

Numbのカレーは、スパイスカレーブームに新たな風を吹かしたといえる。というのも、最近はやりつつある小麦粉を使わずに作る「欧風スパイスカレー」の先駆けだからだ。ほかにも、濃厚な魚介だしを使ったカレーも印象強い。

「実はラーメン好きで、何軒も食べ歩いた」と語る店主の一皿は、親しくしているラーメン店からサバや煮干し、カツオなど食材の仕入れ先を教えてもらい、試行錯誤。一口食べただけで、カレーの奥からくっきりと立ち上がる濃厚なだしの味わいは、スパイスも言わずもがな、味わうことの楽しみを思い出させてくれる。

定番は、3種から選べる「スパイスカレー2種盛り」だ。取材時は、リッチな味わいの「魚介だしキーマ」と鶏ガラとモミジでだしをとった「鶏だしマメカレー」をセレクトした。牛骨などをその時々で変わる食材と約15種のスパイスで100時間ほど煮込むという「欧風スパイスカレー」もおすすめ。また、最近はジビエを使った欧風にも挑戦中だという。

営業時間が異なる場合があるため、訪れる際は公式Instagramを確認しよう。

6つの商店街が連る、大阪で最も長い天神橋筋商店街。その中の天神橋筋3丁目商店街に2021年3月、「スパイスアンドカレー黄金の風」が登場した。カレー好きの妻の影響で、多い時は週に9食はカレーを食べ歩いていたという店主が、カレー店で3年修行し開店。「自分たちがおいしいと思うカレー」を追求し続けている。

カレーのメニューは、3種類で週替わり。おすすめしたいのは、その週の全てを味わえる「カレープレート3種」。そこに、スパイスオイルに漬け込んだ「たまごのピックル」を乗せるのがいいだろう。

取材時は、酸味と辛さが程よい「ポークビンダルー」と2種のトウガラシによる後から来る辛さがやみつきになる「スパイシー鶏団子マサラ」、そしてスルメイカのうまみと塩味の素晴らしいバランスが楽しめる「柑橘香る魚介ココナッツカレー」だった。3種にしてこそ、それぞれ全く違ったテイストのカレーにほれぼれする。

プレートには、「フルーツソース」(週替わり)が付くのもうれしい。この日は「カカオバナナ」。それぞれのカレーに、バナナの優しい甘みとほんのりしたカカオが加わって、新たなハーモニーが生まれる。副菜も含めば、何乗にも掛け合わさる「口福」。味わいながら知らずと芽生えていたカレーへのさらなる探究心に、きっと驚かされるはずだ。

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にぎやかな千日前通りから一本入った相生町通りに現れる小さな路地「利兵衛横丁」。ここで2020年6月にオープンしたのが「カリーノアトリエ」だ。もともと会社員だった店主はカレー好きが高じ、間借りから営業を始めた。

大阪のスパイスカレーといえば、「自由」であることが最大の特徴。「自分ならではのカレーを」と考えた時に店主の頭に浮かんだのが、地元・和歌山の郷土料理「茶粥」の存在だった。「二日酔いでも食べられる料理にしたいと思って」と、茶葉店を巡り1カ月試行錯誤した果てに生まれたのが、水の代わりにほうじ茶を使ってカレーを作るという独自スタイルだ。

おすすめは、定番の「ほうじ茶チキンカレー」か「ほうじ茶鯖ごぼうキーマカレー」と「本日のスペシャルカレー」をあいがけした「2種あいがけ」。約20種のスパイスを使ったカレーのベースと具材をほうじ茶で煮込み、仕上げには焙煎(ばいせん)したほうじ茶をふりかける。

一口食べると、香ばしさと程よい苦みが口の中いっぱいに広がる。ほうじ茶で煮込むことで、ごろっとしたチキンも柔らかい。クローブやカルダモンなど4種のスパイスで炊いたジャスミン米がカレーと合わさり、華やかさは無限大だ。

夜はカレーのみならず、スパイスを使ったつまみが並ぶ居酒屋スタイルで営業。「自家製スパイスとりハム」や「だし巻きチーズキーマ」などと一緒に、店主おすすめの「ほうじ茶ハイ」や「ナチュールワイン」をたしなもう。

天満の人気カレー店「ハルモニア」の2号店として、2022年末にオープンした「ハロガロ」。店内はカラフルでポップ。席数はなんと30席以上と、ほかに類を見ない「大箱」カレー店だ。現役のバンドマンである店主は、バンドの打ち上げでカレーを振る舞いながら、さまざまなスパイスカレーを食べ歩くことで腕を磨いていったという。

サンショウのパンチあるしびれ系カレーの「麻婆キーマカリー」、エビのうまみが詰まった「干しエビのキーマカリー」、ビネガーの酸味とコク深い味わいの「豚バラのポークビンダルー」の3種盛りが看板メニュー。食べ始めはそれぞれのカレーを食べ進め、ポルサンボル、ライタ、ヤマイモのアチャールなど、たっぷりと乗った副菜と一緒に、という「混ぜるのを前提に作ったカレー」として最後まで食べ飽きることなく味わい尽くせる。

さらなる「味変」を求めるのであれば、自分好みにカスタマイズしよう。スペシャルプレートへのアップグレード、「ジュニパーベリー香るイチゴジャム」などのオプションやトッピングが豊富だ。

夜は、広島出身の店主がこだわったお好み焼きが楽しめる鉄板酒場に変化する。レアなクラフトビールやナチュールまでアルコールの品揃えも充実。もちろん昼飲みも歓迎してくれる。

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学生時代から飲食一筋である伊東亮哉が、「虹の仏」をオープンしたのは2012年のこと。「好きが高じて仏教聖地のインドに行った時に食べたカレーが衝撃で」と語るように、彼のカレーの世界への入り口は仏教だ。そのルーツは、店内の至る所に置かれている仏像を見ても明らかだ。

名物の「出汁キーマ」(1,100円)は、スリランカカレーをベースに、魚介だしでマイルドに調和をとっている。和食料理人としての店主の経験を生かした和洋折衷の一品だ。盛りたくさんの副菜は見た目の華やかさだけでなく「甘味、酸味、辛みをバラけさせて全体でまとまった味わいに」と、酸味を抑えめで仕上げたカレーを混ぜ合わせることで、さらに味わいの深い奥行きを生み出している。

プラス300円で、日替わりの辛口カレーと合いがけもできる。濃厚でコク深い「龍の卵」やパリパリ食感の「パパド」など、6種類のトッピングから自分好みにチューンナップできるのも「虹の仏」の楽しみの一つ。夜は、グリーンチリを使ったベンガルオムレツやインドの天ぷらバジャなど、「酒泥棒」なスパイシーなアテをさかなに、酒をたしなむこともできる。グラス900円からのナチュールワインが種類豊富なのもがうれしい。

店があるのは、日本最古の仏教寺院である四天王寺のすぐ近く。きっとスパイスの「極楽浄土」へ連れて行ってくれるはずだ。

「創作カレー ツキノワ」の店主に誘われ、大阪スパイスカレーの世界へ入ったという店主。バンドとカレー店の二足のわらじを履きながら同店で3年間修行し、2022年から南天満で「和出汁咖哩 あきない」を営む。メニューの軸は、ツキノワ時代に習っただしベースのカレー。だしはカツオ、コンブ、シイタケ、煮干しで取り、カレーの種類に応じて味噌やココナツミルクなどで、コクやうまみを加えている。

定番は、「あきない山椒キーマ」と「あきないチキンカレー」。あきない山椒キーマは、元々和を感じるカレーにさらに和のスパイスで爽やかな辛みを加えることで、「和出汁咖哩」の深化を試みている一皿といえる。あきないチキンカレーは、鳥もも肉をしっかりとスパイスに漬け込み風味を付ける。カレー自体はサラッとした食感であるが、全体としては食べ応えは十分だ。

ごはんは、日本米やバスマティライスなどから選べる。うれしいことに、全てのカレーには4種の副菜が乗ってくるが、「スパイス煮たまご」や「青唐のアチャール」などのオプションでトッピングを追加してもいいだろう。

店主は今もバンドも行い、自らのイベントも主催する。コロナ禍以前は、大阪・梅田界隈(かいわい)のライブハウスを会場に、複数のバンドとカレー店をフィーチャーした「GROOVY ROOMS」が恒例だった。今後の開催も楽しみに待ちたい。

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既成の概念にとらわれず自由に進化し続け、多種多様なスパイスカレーが生まれてきた大阪カレーシーンにおいて、肥後橋にある「スパイス居酒屋はらいそスパークル(sparkle)」は、ひときわ異彩を放つカレー店として注目を浴びている。

店主のジョルは、「スパイス飲みのカルチャーを広げたくて」と日々独創性のあるスパイシーなつまみやカレーを生み出すスパイスの魔術師だ。あまたの「作品」を生み出す中で、唯一無二のスパイスカレーとして話題を集めるのが「はらいそカツカレー茶漬け」である。

「バーテンダ―時代に学んだミクソロジーの技術を応用した」と、だしに浮かぶカツカレーには、酸味のスパイスであるタマリンドの代わりに梅干し、ワサビの代わりにマスタードオイルを使うなど、茶漬けとカレーそれぞれの具材がトッピングされている。日本とインドを自由自在に横断したクリエーティブな一皿は、ノリの風味豊かなだしと大根おろしがカツの脂を洗い流し、食べ疲れることなく最後までスルスルと堪能できる。

同店は2022年に「Japanese Curry Awards」のメインアワードに選定され、名実ともにカレーマニアが訪れるべき店になった。 なお、「はらいそカツカレー茶漬け」は13時からの提供のため、目当てに来店する際は時間帯に注意しよう。

2011年、谷町6丁目の空堀商店街に位置する古民家をリノベーションして、オープンしたカレーショップ。今では大阪と関東で計7店舗を展開している。人気カレー店の店主も数多く輩出し、大阪スパイスカレーシーンをリードする存在として知られる。ここはその同シーンの「総本山」といっても過言ではないだろう。

店では「作り手」と呼ばれる料理人にその日のカレーが一任されており、ランチは日替わり制で3種類のカレーを用意する。取材の日は、ホクホクとした食感のユリネのポリヤルと味わう「ひじきと厚揚げの和風鶏キーマ」やアボカドアチャールをが乗った「干し海老香るspicy牛豚キーマ」「ココナッツグリーンチキンカレー」を提供。季節の素材を使い、当日朝に仕込まれたフレッシュで独創的なカレーが楽しめる。

キーマカレーが2種類、という決まりごと以外は全て作り手次第だが、どの作り手も個性的で新鮮なカレーを作り上げるのが、名店たるゆえんだろう。総菜とピクルスが付く、日本人に馴染む「お膳」での提供は、店がオープンした当初から変わらないスタンスだ。どんなにおいしいカレーができたとしても、味わえるのはその日限り。いつでも一期一会の出合いが楽しめるのだ。

カレー探しの旅に出るなら......

イギリス人がインドの煮込み料理をカレーと名付け、明治初期に日本に伝えて以来、絶え間ない進化を続けたカレーは、日本の国民食として確固たる地位を築き、一つの料理としてくくりきれないほどの存在となった。東京でも数えきれないほどのカレーの名店が存在している。

ここでは、発祥の地、インドのカレーをメインに据え、スリランカ、タイから、日本のカレーの礎となった「欧風カレー」や、オリジナリティあふれる「日本カレー」まで、ジャンルごとに紹介。カレーマニアの読者にとっては、ジャンル分けやセレクトに異論も多数あることと思うが、これを一つの基準として東京のカレー探索に勤しんでほしい。

  • インド料理

古書店探訪で知られた神保町だが、大学や出版社、企業のオフィスも多く、実は飲食店がとても充実した街でもある。中華にビストロ、海鮮居酒屋からカフェまでジャンルも豊かで、ランチは軒並み1,000円以下が当たり前。神保町での食べ歩きは非常に楽しい。

中でもカレーは名店が集まっている。神保町でカレーが食べられる店は400軒以上あるともいわれており、スパイスがきいた本格的なインドカレー、濃厚な欧風カレー、さらっと食べやすいが後を引くスープカレー、ハーブとココナッツミルクたっぷりのタイカレー、オリジナリティーあふれるカフェのカレーなど……目移りするほどあらゆるタイプのカレーが味わえる。

地元のカレーフェス「神田カレーグランプリ」(2011年から毎年開催)常連の店を含め、人気店や個性あふれるカレー店を紹介する。辛さの度合いが自分で選べる店も多く、バリエーションは無限。神保町カレー全制覇までの道のりは果てしなく遠く、またワクワクするだろう。

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東京のカレーが今、何度目かのブームを迎えている。コロナ禍の飲食業界不況にもかかわらず、人気店には早朝から客が並び、予約困難店の攻略法をYouTubeで紹介するカレーマニアも登場。スパイスカレー本の専門コーナーがいくつもの大手書店で作られるなど、注目が集まっている。

タイムアウトでもたびたびカレー特集を組んできたが、ここでは定番の欧風やインド、タイカレーは除外。日本人シェフのオリジナルスパイスカレーとアチャール(インドの漬物や付け合わせ)を楽しめる店に絞って紹介する。

いずれも大人気で、朝7時台から行列ができる店や、取り置き予約が30分で完売してしまうなど、ハードルが高い店も多いが、どれも最高の体験ができるだろう。刺激感たっぷりのスパイスカレーは、意外と腹にもたれず、食べ終わると適度な満足感とともに心身がすっきり爽快になる。 いろいろなことがあり過ぎた2020年、スパイスカレーで気分を一新し、年末まで走り抜く力をチャージしてみては。ほとんどの店でテイクアウトも可能だ。

  • インド料理

カレーに使われるスパイス、例えばジンジャー、ターメリック、カルダモン、ナツメグ、シナモン、クローブなどは、発汗作用で新陳代謝を高め、食欲を増進させる作用などが共通している。その上、胃腸の働きを高めて疲労を回復する力まであるのだから、寒暖の差が激しく体力を奪われがちなこの季節に、積極的に食べたい料理の一つだ。

家庭のカレーやタイカレー、欧風カレーなど、種類もたくさんあり好みも分かれるところだが、ここではインドのチキンカレーにこだわり、老舗から激戦区までの5店舗を紹介する。

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全国一の乗降客数を誇り交通の中心を担う新宿は、学生やサラリーマン、ビジネスや買い物目的に県を跨いで訪れる人も多く、多種多様な人々でにぎわう街だ。そんな新宿には、数多くのカレー店が存在するが、その中からベストなお店を見つけることは容易ではないだろう。

ここでは、長年愛される老舗やランチにピッタリな本格派インドカレーなど、訪れてほしい店を紹介する。

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