新福島駅近くにあるカレー店。昨今は日替わりや多彩なトッピングメニューなど、その日限りの出合いが楽しめる店がスタンダードになりつつあるカレー業界だが、2016年にオープンした「スパイスカリー大陸」のカレーメニューは時代に逆行した硬派なスタイルで「大陸カレー」の1種類。それゆえ、この一皿にはとてつもなく深いこだわりが注ぎ込まれている。
かつお節とひよこ豆のスリランカカレーとトマトチキンバター、スパイシーキーマの3種を合いがけにし、彩り豊かな9種の副菜が宝石のようにちりばめられた一皿は、どこを食べても味と食感が変化し、食べるたびに新鮮な味わいを体感させてくれる。
「和食のおいしさは日本人が一番理解できるように、スパイスの妙は現地の人じゃないと分からない。だから、日本人がおいしいと思えるスパイスカレーを目指した」と、副菜に仕込んだ紅白なますやかつお節のだしなど和の素材を駆使し、インドとスリランカベースのカレーを日本人仕様にアレンジ。大陸カレーはまさに世界各国を放浪した店主が、各地で感じた魅力や経験を詰め込んだ至高のメニューなのだ。