こども本の森 中之島
画像提供:こども本の森 中之島
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中之島でしかできない20のこと

アートスポットや名建築からつけ麺、立ち飲み店まで

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タイムアウト大阪 > Things to Do >中之島でしかできない20のこと

江戸時代、堂島川と土佐堀川に挟まれた中之島は流通の拠点として蔵屋敷が並び、土佐堀川に面した北浜は経済の中心だった。しかし明治に入り、廃藩置県が実施されると蔵屋敷は接収され消えてしまう。その土地に、大阪の実業家たちの寄付によって近代建築が作られ、中之島周辺は大阪経済・文化の中心地となっていった。

中央公会堂や中央図書館はその象徴であり、周辺にもレトロビルが見られるのはそうした歴史があるからだ。また美術館巡りも楽しめ、淀屋橋・北浜は洗練された雰囲気が漂う。 ここでは、中之島周辺の20のスポットを紹介する。ミナミとはまたひと味違う大阪の一面を楽しめるだろう。

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中之島エリア

  • アート

国立国際美術館

初めて外観を目にした人は、その奇妙さに仰天するだろう。このユニークな姿をした建物は、「あべのハルカス」なども手がけたシーザー・ペリが設計した。

地上には竹の生命力をイメージしたオブジェだけがあり、展示空間は地下というユニークな構造になっている。

国内外の現代美術を中心とした作品を数多く収蔵し、年に数回、特別展やコレクション展を開催。見せるだけではなく講演会やシンポジウム、ギャラリートークなども積極的に行い、美術への深い理解と普及に努めている。

通常の休館日のほかに、展示替えなどのため臨時休館もあるので注意してほしい。しかし、もし急な休館に当たってしまっても、この建物を見ることができれば十分に来る価値はあるだろう。

  • アート

大阪中之島美術館

構想から約40年間の期間を経て中之島にオープンした美術館。黒いキューブのような外観が印象的な建築の設計は、遠藤克彦建築研究所が手がけた。

「大阪中之島美術館」の始まりは1983年のこと。同年8月に大阪の実業家・山本發次郎の遺族から画家・佐伯祐三の代表作「郵便配達夫」を含む約600点の美術品が大阪市に寄贈されたことが、新しい近代美術館を作ろうという構想のきっかけだったそうだ。

2022年の開館時には、約30年間で収集した5700点以上のコレクションを所蔵。⼤阪と世界の近代・現代美術・デザインをテーマとするコレクションを核に、アートの新たな価値を提⽰する企画展や、子どもから大人まで楽しめるラーニングプログラムなども実施している。

美術館の入り口付近に設置されたヤノベケンジの作品「SHIP'S CAT(Muse)」も必見。ミュージアムショップには、大阪に縁のあるアーティストとのコラボレーショングッズや、センスのいいアート本などが並ぶので、展示を楽しんだ後はぜひ立ち寄ってみてほしい。

開館時間は展覧会により異なる。詳細は公式ウェブサイトで確認しよう。

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  • ショッピング

グラフ スタジオ

関西を代表するクリエーティブユニットが運営するショップとカフェ。オリジナル家具の製造・販売をはじめ食や音楽のイベントなど、さまざまな手法で「暮らしを豊かにする」ことを目指している。

店内には、作り手を身近に感じさせる食器や家具、調味料などが並び、カフェでは丁寧な食事やスイーツも楽しめる。センスの良い生活用品を探しているのであれば、ここで決まりだ。

  • Things to do

日本銀行大阪支店

中之島にある日本銀行の支店。大阪府・和歌山県・奈良県区域を担当しており、東京の本店が災害などで機能しない場合のバックアップとしての役割も担う。

歴史的な銀行建築として知られる旧館は、1903(明治36)年に建設されたもの。設計は、「日本銀行本店」や「東京駅丸の内駅舎」などで知られる建築家の辰野金吾が手がけた。特徴的なドーム型の屋根が目を引くデザインは、ベルギー国立銀行をモデルにしている。その後旧館の改築工事と同時に新館を建設し、1982(昭和57)年に現在の姿となった。 

旧館の内部、新館の営業室など支店内の見学もできる(事前予約制)。

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  • Things to do

大阪府立中之島図書館

中之島の「大阪市役所」と「大阪市中央公会堂」の間に位置する、1904年に完成した公立図書館。端正で均整の取れたルネッサンス様式を基調とした外観が特徴で、建物は国の重要文化財にも指定されている。内装は、華麗でダイナミックなバロック様式を基調としながらもさまざまな意匠が凝らされており、格調高い大階段や美しい中央ホールのドームには、孔子やソクラテス、ゲーテなど、古今東西の8人の賢人の名が記されている。

収蔵資料としては、古文書や大阪関連の文献のほか、商業の街にふさわしくビジネス関連分野のものも数多く扱う。雑貨や文具を販売するショップ、北欧の郷土料理「スモーブロー」を提供するカフェも併設する。

  • Things to do

大阪市中央公会堂

1918年の竣工以来、国際的なアーティストによるオペラやコンサートのほか、各界の著名人たちの講演会も数多く開催されるなど、大阪の文化と芸術の発展に関わってきた「大阪市中央公会堂」。2002年には、公会堂建築物として西日本で初めて国の重要文化財に指定されている。

コンサートや講演会を行う集会室をはじめ、会議室などの貸し出しを行う。貸館としての利用がメインとなっており、自由に見学できるのは地下1階の「展示室」と「自由見学エリア」のみ。創建当初、貴賓室として使われていた特別室を見たい人は、公会堂スタッフによる有料のガイドツアー(事前予約制・不定期開催)に申し込もう。

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  • Things to do

こども本の森 中之島

2020年、京阪中之島線なにわ橋駅すぐの中之島公園内にオープンした文化施設。世界的に有名な建築家、安藤忠雄が市に寄贈したもので、設計も安藤が手がけた。絵本や児童文学などを中心に2万冊を超える書籍を収蔵している。

名誉館長を務めるのは、ノーベル賞を受賞した医学博士の山中伸弥。山中をはじめとする著名な研究者や芸術家が子どもの頃に読んでいた本などを紹介する「あの人の本棚」と名付けられた企画展示コーナーのほか、「自然とあそぼう」「大阪→日本→世界」などの独自のテーマで選書された書棚が並ぶ。蔵書の貸し出しは行っていないが、中之島公園内であれば1人1冊に限り本を外に本を持ち出すことができ、川と緑に囲まれた気持ちの良いロケーションでも読書が楽しめる。

3フロア構造の館内は、吹き抜けの天井まで壁一面に書架がそびえ、細い渡り廊下や大階段などが設けられたドラマチックな空間に仕上がっている。一方、階段下をはじめ書棚の隙間など、随所に小空間が用意されており、子どもたちにとっては物語に没頭するのにうってつけの隠れ家となるだろう。

1階にある天井から一筋の光が差し込む円筒状の空間は、実に安藤建築らしい。湾曲した壁をスクリーンにして、フロウプラトウによる映像インスタレーションが映し出され、子どもたちを物語世界へと誘っている。

年末年始および蔵書整理期間は休みになる。訪れる前に公式ウェブサイトで確認してほしい。

リーチバー

大阪の都心部を悠然と流れる​​堂島川と土佐堀川に挟まれた中之島にそびえる、老舗ホテル「リーガロイヤルホテル」。 世界各国の国家元首や国賓を数多く迎えたこの由緒あるホテルの1階に、1965年にオープンしたオーセンティックバー「リーチバー」がある。

店名は、イギリス人の世界的な陶芸家であり、日本の民芸運動との関わりが深いバーナード・リーチに由来している。リーチはこの店のフロアデザインを構想。「民藝運動の父」である柳宗悦のアイデアも反映され、最終的にはホテル設計者で建築家の吉田五十八が具現化した。

店内にはリーチの作品のほか、河井寛次郎、濱田庄司、棟方志功などの著名な芸術家の作品がさりげなく飾られ、美術ファンも全国から多く訪れる。

チーフバーテンダーである影山清史は、「第28回H.B.A. CLASSIC 創作カクテルコンペティション・チャンピオンシップ」でグランプリに輝いた人物。同大会の4部門のうち「接遇審査 最優秀賞」「創作カクテルコンペティション 最優秀技術賞」を同時に受賞するなど、輝かしい経歴を持つ腕前だ。開業時から変わらぬスタイルで受け継がれてきたリーチバーの名物カクテルである銅製のカップに入った「ジントニック」は、このバーを訪れた世界のセレブリティに愛され続けている。

この店にはBGMがない。開業以来、50年以上使い続けられる流麗な曲線美を描くウィンザーチェアなどが並ぶ静かな空間を包むのは、このバーの歴史の重みを感じさせる「りんとした空気」といえるだろう。

淀屋橋・北浜

Columbia8 北浜本店

「Columbia8」は、大阪スパイスカレーブームの火付け役の一店。「スパイスカレー」という言葉がよく聞かれるようになる前から独創的なカレーを創り出し、カレーシーンに衝撃を走らせた2018年から4年連続でミシュランガイドに掲載された名実ともに「レジェンド」だ。

初めての来店者が選べるのは、キーマ、野菜、ミックスの3種類。デビューにはColumbia8のベーシックな味である「キーマカレー」を強く勧めたい。

皿いっぱいに広がるサラサラのカレー、中央にライス、頂上にはシシトウが乗っていて見た目も美しいカレー。Columbia8のカレーを味わうために欠かせないのが、セットで付くグレープフルーツジュースだ。

まずは店が提唱する「右手にスプーン、左手にシシトウ」の通り、苦みのあるシシトウを一口かじり、舌先のスパイス感度を高める。シシトウとカレーを交互に食べ進めていき、辛みを感じたらグレープフルーツジュースを一口飲もう。

ジュースには舌の味覚をリセットする酸味の役割があり、何回でも1口目のおいしさにタイムスリップできるのだ。「あえてややこしい食べ方をすることで味に没頭できる」と店主のオギミ〜ル☆は言う。

五味を全て分散し、30種類以上ものスパイスで構成された複雑で奥深い香りは、一度食べただけでは理解不可能だろう。食べ終わってから「あの味はなんだったのか……」と、思い出して考えているうちに、また食べたくなり足を運んでしまうのだ。

つけ麺 井手 本店

昔から金融の街として栄え、今も大阪を代表するオフィス街の一つである北浜。大阪弁で言うところのまさに「シュッとした」場所である。そんな街にピッタリのつけ麺店を紹介したい。現代的な小料理屋を思わせる黒い外観に、上品にはためく生成りののれん。そこに書かれているのは「つけ麺 井手」の文字だ。

つけ麺を冠しているだけあって、まずキラリと光るのは麺のクオリティー。全粒粉を用いた自家製の太麺はしっかりとしたコシがあり、かむほどに麺そのものの風味が立ち上ってくる。かむという行為はこんなにも気持ちよく、おいしいことだったのかと感動するだろう。実はこの麺、うどんの製法を応用して作られている。小麦の弾力が最大限に引き出された、いわば「うどん×ラーメンのハイブリッド麺」である。

当然、この麺と対等に渡り合うには、それ相応のつけ汁でなくてはならない。白ネギやチャーシュー、メンマがたっぷり入った魚介豚骨のスープはとても濃厚で、存在感を放つ。しかし、不思議なことに全くくどくない。聞けば「脂ではなく、コラーゲンで濃さを出しているから」だそう。むしろ、ユズの香りが爽やかに抜ける上品な後口は、小料理屋で和食を食べたかのような気分にさせる。

洗練された「つけ麺」(1,100円、以下全て税込み)を食べられるわけだが、いくら「シュッとした」ビジネスパーソンでも腹が減っては戦ができぬ。麺の量を並(200グラム)と大(300グラム)から選べるのがうれしいところである。ランチ時にはミニライス付きの「カレーつけ麺」(1,200円)もおすすめだ。

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吉野寿司

大阪寿司の代名詞的一軒として知られ「箱寿司」発祥の地として畏敬される本町の老舗。創業1841年、170年を超える歴史を誇る。オフィス街の一等地で、ビル風になびく趣あるのれんをくぐる客は後を絶たない。

7代目となる店主、橋本卓児は大阪寿司の魅力をこう語る。「それは時間をかけた下仕事の芸術であるということです。タイは塩締めし1日寝かせてうま味を引き出す。シイタケは5時間ゆっくりと炊いた後、1日寝かせて味を馴染ませる。そんな無数の手間と、長い時間が小さな箱に凝縮されているのです」

名物である「箱寿司」(10切1人前3,197円、税込み)は、 戦前から継ぎ足されてきたたれで焼く「活け穴子」、瀬戸内の小鯛(こだい)、厚焼き卵、エビ、シイタケ、焼きのりなどを木枠の箱に入れて押した寿司。心華やぐ色鮮やかさに加え、かみしめるごとに寿司飯とネタが口で一体化し、深々と響くうま味は、まさに歴史に磨かれた至高の名人芸のたまものである。

難波、新大阪の支店も含め、テイクアウトスタイルで営業している。「箱寿司」のほか、「棒寿司」(タイ、サバ、カニなど)、「蒸し寿司」といった多彩な大阪寿司の世界を楽しみたい。

ヒロカワテーラー

2020年11月に淀屋橋にオープンしてから、瞬く間にブレイクした人気立ち飲み店。その評判は界隈(かいわい)だけにとどまらず、大阪全体の人気立ち飲み店としても、まず名が挙がる一軒となった。

料理は、和食の修行を重ねた職人による上質な魚介を中心に、季節の野菜料理、黒毛和牛などを使った肉料理まで幅広くラインアップ。「タコの造り」は、 活けダコを店内で絶妙のミディアムレアにゆで、味わい深い酢味噌まで添えて、わずか630円(以下全て税込み)。酒も、定番として常備する「松の司 純米」(450円)のほか、焼酎やクラフトジンなど、セレクトセンスの良さが光る。

そんな料理と酒の上質さと良心価格に加え、今や「新たな大阪名物の一つ」ともいわれるのが店主・廣川健ことケンケンの、名人芸的な接客とトーク力。U字型のカウンターの中央で温かな心配りと、にこやかな笑顔で彼が作り出す店の空気の心地よさ。一度知ればきっと、いやどうしてもまた、大阪の街とこの店を再訪したくなることだろう。

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パーラー淀屋橋

淀屋橋駅と肥後橋駅のどちらからも近い、歴史ある小さな御霊神社の隣に位置するナチュラルワインスタンド。日替わりグラスワインは10種類以上あり、アルザスやオーストリアなどの比較的冷涼産地のものから、「クリスチャン・ビネール」といった各地の一流生産者のナチュラルワインまで、鋭くセレクトされている(グラス900円から、以下全て税込み)。

料理は「野菜とひよこ豆のフムス」(850円)などのほか、小皿料理が約20種と充実。7種の味を展開する「グラン・カヌレ」は昼夜通して人気のスイーツだ。

昼間も通しでオープン。ランチの後の「締めワイン」や、カフェとして、夕方の明るい時間に軽く食前酒など、さまざまな時間帯での使い勝手の良さも、人気の大きな要因になっている。

  • カフェ・喫茶店

エンバンクメントコーヒー

重厚な石造りの証券会社のビルが多く残る北浜の一等地、土佐堀川沿いにあるカフェ。1912年に作られ、現在は国登録有形文化財である木造家屋をリノベーションした複合施設「北浜長屋」内に入居している。店の奥の窓から見えるのは、川の流れと「中之島公園」の緑。テーブル席に着いた瞬間、日常は引き潮のように消える。

メニューの中心は、自家焙煎(ばいせん)する5種類の「シングルオリジンスペシャルティコーヒー」(700円から、以下全て税込み)。全て「浅いりオンリー」なのが、店のスタイルだ。

コーヒー豆が本来持つ自然な風味、まろやかな甘み、みずみずしい酸味、きれいな口当たりをバランスよく引き出すことを第一に考え、焙煎、抽出することを心がけている同店。口に含むと、凛(りん)と美しい酸味の後にジューシーな甘みが広がり、「コーヒー豆はもともとフルーツである」ということを実感させてくれる。

コーヒーと一緒にオーダーしたいのが、「バナナケーキ 」(550円)、「リンツァートルテ」(600円)など、職人かたぎを感じさせる手作りスイーツ。窓の外に広がる「水の都」大阪の風景とともに味わえば、おいしさも倍増である。

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  • ショッピング

フォークオールドブックストアー

大阪市内有数のビジネス街の外れにある東横堀川。周辺には近年、個性的な店が集まるようになった。まだそれほど店がなかった頃からあるのが、この書店。しかし中に入ると、茶やカレーを楽しむ人の姿を見て、一瞬頭に「?」が浮かぶかもしれない。じつは1階はカフェで、書店は表からは見えない、奥の階段を降りた地下にあるのだ。

秘密基地のような空間に所狭しと並べられているのは、文学にマンガ、エッセイに雑誌とあらゆるジャンルの本。元々は店名の通り古本をメインとしたお店だったが、近年は新刊の取り扱いに力を入れている。

「フリーマーケットやリサイクルショップが好き。ある人にとってのごみが、ある人にとっては宝になる。価値が一変するのがおもしろい」と語る店主。店内にはCDやTシャツ、服飾雑貨や文具なども置かれていて、宝探しをしているような気分になる。

2021年12月には、隣に絵本専門店「子どもの本屋ぽてと」をオープンした。保育園や幼稚園で読まれているような定番ものから、児童書まで幅広く取り扱う。鋭いセンスで選ばれた絵本自体もさることながら、絵本の歴史や作家同士の影響がわかる本棚作りも興味深い。

  • ショッピング

芝川ビル

建設者である芝川又四郎の自家事業用事務所として、耐震・耐火性に細心の注意が払われ、1927年に完成した「芝川ビル」。戦前は花嫁学校として使われていたが、現在はジュエリーや器のショップ、レストラン、カフェなどが入居し、屋上テラスを備える4階は貸スペースとして運用されている。

大阪を代表するレトロビルの一つなので、建築に興味がある人はぜひ訪ねてみてほしい。

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  • アート
  • ギャラリー

Yoshimi Arts

肥後橋駅からほど近い、阪神高速道路に臨む若狭ビルにあるアートギャラリー。同ビルには、ほかにもカフェを併設するカルチャー系の書店「カロ ブックショップ アンド カフェ(Calo Bookshop and Cafe)」や、美術ギャラリーが多く入居しており、大阪における文化拠点の一つになっている。

「ピンク」や「カワイイ」など、過剰な少女性を押し出した作風で国際的な評価を得ている西山美なコの作品などを取り扱う同ギャラリーは、オリジナリティあふれる国内外の作家を紹介してきた。東京の浅草近くで展開するホテル「カイカ(KAIKA) 東京」の、、宿泊者が鑑賞できる倉庫「アートストレージ」にも参加しており、ますます注目を集めている。

  • ミュージアム

湯木美術館

1987年に開館した「湯木美術館」。初代館長は日本料理店「𠮷兆」の創業者でもある湯木貞一で、彼が集めた茶の湯の道具のコレクションを収蔵し、展示している。

コレクションには、「春日宮曼茶羅」「唐物茶入 銘紹鴎みほつくし茄子」「志野茶碗 銘広沢」などを含む重要文化財13点や、重要美術品3点が揃う。主に奈良時代から江戸時代に作られた名品ばかりだ。 コレクションは年に3から4回の企画展で展示を行い、講演会や茶会、特別鑑賞会などのイベントも開催している。

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  • Things to do

適塾

大阪の町人文化を培った船場エリア北側に位置する、歴史的に著名な私塾跡地。急速な近代化を目前に控えた1838年から1862年まで続いた「適塾」は、最先端の西洋の学問であった「蘭学(らんがく)」を学んだ医師と緒方洪庵が開いた私塾だ。

今で言うワクチンをいち早く日本に広め、日本の近代医学の祖ともいわれる洪庵の塾にふさわしく、もともとは主に医学を学ぶ場であったが、近代化を志す門下生の意欲もあり、広く西洋の自然科学全般が研究される場所となった。

現在は適塾の流れをくむ「大阪大学」が管理をしており、往時の洪庵の生活をうかがい知れる歴史的建造物を一般公開しているほか、その貴重な資料の保存研究に当たっている。

大阪をエリア別に探訪するのなら……

  • Things to do

大阪の交通の要所である、梅田。大阪駅もここにあり新大阪駅までは一駅、私鉄の駅もあり、関西各地とつながっている。駅と駅を結ぶ迷宮のような地下街が巡らされ、通勤に観光に多くの人が行き交う。

現在、再開発が進行しており、2025年3月には「グラングリーン大阪南館」が完成。ますます人をひきつける、いま注目の街だ。

ここでは梅田に近年登場した新しい顔から定番まで、うどん、立ち飲み、イタリアン、純喫茶、ショップなど20のヴェニューを紹介する。来阪時に通過するだけではもったいない。ぜひ梅田で大阪気分を満喫してほしい。

  • Things to do

グリコやかに道楽の巨大な看板が目をひく道頓堀は、大阪の紹介映像で必ず映し出される街。また難波には笑いの殿堂「なんばグランド花月」があり、このミナミの2つの繁華街は大阪を象徴するヴェニューにあふれたエリアだ。

ここでは、たこ焼きや上方寿司といった大阪名物から中古レコード店、料理本専門店まで、個性際立つ店を紹介する。

難波にあるディープスポット「味園ユニバース」は閉館が決まってしまったが、姿が見えなくなっていたくいだおれ太郎はリニューアルするビルで巨大化して帰ってくる。街のさまに入れ替わりはあるものの、変わらない大阪の姿がここにはある。こてこての大阪を味わうなら、難波と道頓堀を訪ねてみよう。

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