カナダパビリオン


カナダ館のコンセプトは「再生(Regeneration)」。1年の多くを雪で覆われるカナダの長い冬が春に変わる瞬間をイメージし、外観は川面の氷が溶けて流れるカナダの自然現象「水路氷結」を表現している。
氷に包まれたデザインで見た目もひんやり。白の空間に赤いCANADAの文字が映える。
中央に設けられたステージはまるで冬季オリンピック会場のような雰囲気。ストリートダンスやさまざまなライブなどを開催する。先住民アーティストにも焦点を当て、8月にはジェレミー・ダッチャー(Jeremy Dutcher)が歌声を披露するのだとか。
ひときわフレンドリーなスタッフたちに手招きされてパビリオンに入ると、聖火のような片手で持てるハンドル付きタブレットを渡される。パビリオンの中には巨大な氷山が点在しているが、その一角にタブレットをかざすと、スキーで遊ぶ子供たち、巣を築くビーバー、ナイアガラの滝、新緑が芽吹く山々など、躍動感ある映像によりカナダの大自然やライフスタイル、産業などがARで体感できる。
展示には宇宙から見た地球の映像もあり、よく見るとオーロラも。タブレットをかざすと星空も映し出される。
カナダ産のメイプルシロップを味わうスイーツも提供する。今ではすっかりおなじみの北陸の揚げあられ「ビーバー」は1970年開催の大阪万博カナダ館で展示されていたビーバー人形の前歯に似ていたことから、このネーミングに。発売55周年となる今回の万博ではカナダ産のメイプルシロップを使用した「メープルビーバー」を会場内で販売するので見逃さないように。