10 unmissable things to do at Expo 2025 Osaka Kansai
Photo: Shinwa Co., Ltd | ⒸExpo 2025 , OBAYASHI CORPORATION Co., Ltd
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2025年大阪・関西万博で見逃せない10のこと

大屋根リングから食べ歩き、サウナまで見どころガイド

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2025年は大阪の年になりそうだ。待望の万博が55年ぶりに大阪に帰ってくる。革新的な最新技術、世界中の斬新なアイデア、そして希望あふれる未来に向けた持続可能なソリューションがぎっしりと詰まった博覧会が始まるのだ。

大阪湾の沖合に浮かぶ人工島「夢洲(ゆめしま)」で開催される2025年日本国際博覧会」(以下、大阪・関西万博)では、次世代航空モビリティから、内省的な思考を促す静けさの森まで、さまざまな出合いが待っている。会場内の至る所に数十の国や企業のパビリオンがあり、来場者を歓迎する。大阪・関西万博への旅は、一日がかりのものになることを覚悟しよう。

大阪・関西万博は、2025年4月13日(日)から10月13日(月)まで開催される。その包括的なテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。一人一人が、それぞれの可能性を最大限に発揮しながら自らの望む生き方を考えるきっかけとなることを指針としている。

しかし、大それたアイデアや未来的なテクノロジーが提示されるだけではなく、実際に体験できる楽しみもたくさんある。ここでは、タイムアウト東京英語版編集部がこの記念すべき大阪・関西万博で注目したい10の展示やイベント、パフォーマンスを紹介する。

原文はこちらから。

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大阪・関西万博ガイド

世界最大の木造建築としてギネス世界記録に認定されている「大屋根リング」は、間違いなく大阪・関西万博会場の中心的存在である。人目を引く円形の構造物が参加国のパビリオンを取り囲み、大阪・関西万博の中核テーマである「多様性の中の統一」を象徴している。

リングの周囲は約2キロメートル、高さは約20メートル、幅は約30メートルある。屋上に上れば、大阪湾の絶景も一望できる。

大阪・関西万博の目玉となるアトラクションの一つが、より持続可能で、相互につながる未来に向けた日本の画期的なアイデアを紹介する「シグネチャーパビリオン」。中でも注目を集める「Better Co-Being」は、地球規模で幸福を再構築することに特化した屋根も壁もないパビリオンだ。

慶応義塾大学教授でデータサイエンティストの宮田裕章がプロデュースしたこのパビリオンは、人と人、人と自然の関係がより相互につながる未来社会を思い描き、共鳴しながら新しい世界をともに作っていく場になることを目指している。

メディアアーティストの落合陽一が手がける「null2(ヌルヌル)」は、鏡面状の幕に覆われた建物全体が振動や伸縮によって歪む特徴的なパビリオンだ。建物の中では、鏡張りの空間に生成AIが作り出した万華鏡のような映像が映し出され、来場者を肩書きや役割などの考え方から解放し、異世界へ連れ出す。

もう一つの必見スポットは、空想のスーパーマーケット「EARTH MART」。印象的なかやぶき屋根の小屋風のパビリオンで、持続可能な食料の消費と資源の利用の未来を思い描く。食卓に食料が届けられるという常識の再考を訪問者に促し、飢餓や環境破壊といった課題にどう対処していくのか、未来へのヒントを提示する。

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会場では未来的なパビリオンに加え、各国の文化、音楽、舞台芸術の祭典も開催される。それぞれの国々のナショナルデーが設けられ、ライブパフォーマンスやパレード、展示などを通じて伝統や文化を紹介する機会が設けられる。世界の多様性を体験できるチャンスになるだろう。

160を超える国と地域が参加する同万博では、毎日が新たな発見の連続となること請け合いだ。

万博の幕開けを華やかに飾るのは、J-POP界のスーパースター、Adoがヘッドライナーを務める初日のコンサート。『うっせぇわ』や『ショコラカダブラ』など力強くキャッチーなヒット曲で知られるAdoは、衝撃的なパフォーマンスを披露してくれるだろう。長年のファンでも、初めて彼女の音楽を知る人でも、このライブは大阪・関西万博のハイライトとなるのは間違いない。

世界の味を食べ歩きする。

夢洲には日本食や世界各国のバラエティーに富んだ飲食店が揃い、食通にとってもうれしいサプライズが待っている。

中でも確実な選択肢となるのが、日本屈指の人気回転寿司チェーン店「くら寿司」だ。大阪・関西万博会場に同社史上最大のレストランをオープン。この巨大な寿司店の席数は338席を数え、同社史上最長の寿司コンベアを設置する。

また、寿司ネタは魚介類だけではなく、大阪・関西万博に参加する70の国と地域の郷土料理も提供する。これは、回転寿司という飲食形態のルーツへの回帰を示している。なぜなら回転寿司は、1970年の大阪万博で世界デビューを果たしたからだ。

大阪の活気あるフードシーンをより深く味わいたいなら、サステナブルフードコート「大阪のれんめぐり~食と祭EXPO~」や大阪外食産業協会が運営するORA外食パビリオン「宴~UTAGE~」がおすすめだ。関西らしい華やかな空間で、大阪の美食が一堂に会する。ちょうちんで飾られた店内には、手作りのねぶた山車やロボットが配され、きっと印象に残るだろう。

食事の締めくくりに甘いものが欲しいなら、「テオズカフェ バイ ユーハイム(THEO’S CAFE by JUCHHEIM)」へ。バウムクーヘンの食べ放題が楽しめる。

通常のバウムクーヘンと違うのは、「AI職人」が作ること。カフェで使用されている特別なオーブンは、画像センサーと機械学習を活用してAIが職人レベルの品質を実現しており、ユーハイム自慢の焼きたてのバウムクーヘンを世界中どこでも提供できるという。また、フードトラックで余ったバウムクーヘン生地を別のスイーツに生まれ変わらせるなどして、食品ロスと環境への影響を削減する。

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日本館で「いのち」を読み解く。

日本は開催国としてパビリオンにも注目が高まるが、大阪・関西万博でも「日本館」は期待を裏切ることはないだろう。

「いのちと、いのちの、あいだに」をテーマにしたこのパビリオンは、生命の循環的な性質と全ての生き物の相互関係に焦点を当てている。巨大な「ハローキティ」のキャラクターが32種類のユニークな「藻類」に変身する展示は、楽しく教育的な体験を提供する。 日本の南極観測隊が回収した、史上最大の「火星の石」も展示する。

なお、入場には予約(抽選制)が必要となる。

日本とゆかりの深いオランダパビリオンを訪問。

日本とオランダは、4世紀以上の歴史を共有する密接な関係にある。「共通の基盤」をテーマとする「オランダパビリオン」は、両国の科学者や指導者、意思決定者が一堂に会し、協力しあうためのスペースとして設計された。

オランダパビリオンは、太陽のような構造物を中心に据えた建築になっている。これは共通基盤の上に新たな夜明けを迎えるという、パビリオンの理念に基づくものだ。見事なデザインを見るだけでも、同館を訪ねる十分な理由になる。

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フィリピンパビリオンで温かな文化を感じる。

「自然、文化、共同体― よりよい未来をともに織りなす」をテーマとする「フィリピンパビリオン」。フィリピンの卓越した芸術性、職人技、そして多くの文化と伝統が織り成す姿を映し出している。

大阪・関西万博ではフィリピン初となる「ライブ・パフォーマンス・ファサード」を備える。1日5回行われる文化ショーは、フィリピン文化の温かさやムーブメント、芸術性を際立たせるものになるだろう。

また、外観を構成する200枚の織物パネルに描かれた複雑なディテールをぜひ間近で見てほしい。18の地域の織物の伝統にスポットライトを当てたこの展示は、フィリピンの手織りの織物を壁一面に集めたコレクションとしては過去最大規模を誇るものだ。

「未来の都市」で明日の技術に思いを馳せる。

「『未来の都市』 パビリオン」は、その名にふさわしく、日本を代表するテクノロジー企業によるイノベーションを展示している。

全長約150メートル、約4800平方メートルのパビリオンは、大阪・関西万博最大級の規模を誇る。さまざまな社会課題の解決に取り組むことができるインタラクティブシアターや、風力発電で水素を製造・輸送する最先端の貨物船の模型など、15のアトラクションや体験を通じて未来が垣間見られる。

なお、入場には予約(抽選制)が必要となる。

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実物大ガンダムに対面する。

世界最大のロボットを大阪・関西万博に展示すること以上に、日本の未来へ向けたイノベーションをアピールする方法があるだろうか。

高さは17メートル。『機動戦士ガンダム』に登場する片膝をついた巨大なヒューマノイドロボットは、以前横浜で展示されたガンダム立像を再利用したものだ。「宇宙での生活が当たり前になる」新しい宇宙時代への、人類の幕開けを象徴する展示といえるだろう。

隣接するパビリオンでは、新作アニメーション映画『GUNDAM: Next Universal Century』が上映され、来場者に起こり得る未来について思いを巡らせる360度の没入型体験を提供する。

「万博サウナ」で汗を流す。

「太陽のつぼみ」は、日本で人気が高まっている北欧スタイルのサウナを反映した革新的なインスタレーション。大阪湾を望む「グリーンワールド」内に設置されたこのユニークなサウナは、花びらのような空気膜クッションが太陽に向かって伸びる、生命力あふれる造形が特徴だ。

軽量で耐久性に優れ、エネルギー効率に優れた樹脂素材であるETFEフィルムを使用し、自然光を透過させるこのサウナは、自然の要素と最先端技術が見事に調和している。来場の際には、タオルと水着を忘れないように。

なお、サウナ入場には予約(抽選制)が必要となる。

万博と大阪をもっと楽しむのなら……

  • Things to do
  • シティライフ

「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」の開催まであと10日。会場では、世界中からの来場者を迎える準備が着々と進められている。

このほど、メディア向けに「シグネチャーパビリオン」の内部が公開された。ここでは、各パビリオンの魅力を一部紹介しよう。

  • Things to do

2025年4月13日(日)の開幕を前に、夢洲で何を見て、楽しむことができるのか。タイムアウト東京では、今後数カ月にわたっていくつかのパビリオンを詳しく紹介し、関係者に話を聞く予定だ。まずは、日本にとって縁の深い国、オランダのパビリオンについて明らかにしよう。

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  • Things to do

※本記事は、『Unlock The Real Japan』に2022年3月21日付けで掲載された『Power player』の日本語版。

1970年の​​『日本万国博覧会』(通称『大阪万博』)は、国や大企業が最先端技術を披露するいわゆる技術展だった。高度経済成長期の真っただ中であり、開催に合わせて鉄道網や高速道路が整備され、当時としては史上最高の6422万人が来場。あれから55年の月日を経て、「成長期」から「成熟期」へと移行した日本で開催される『2025年日本国際博覧会』(以降『大阪・関西万博』)は、一体どのようなものになるのだろうか。

  • Things to do

2025年に開催される「大阪・関西万博」に先駆けて、タイムアウトマーケット大阪(Time Out Market Osaka)「グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)」南館に、3月21日(金)、アジア初進出を果たす

タイムアウトマーケット」とは、編集者がキュレーションした食と文化を体験できる世界初のスペースで、その都市の最も優れたシェフやレストラン、ユニークな文化体験が集結するフードマーケットだ。

タイムアウトマーケット大阪では、総面積約3000平方メートルを超える広大な空間に、厳選された17のキッチンと2つのバーが登場。来場者は、多様なコンセプトを通じて街の最高の料理を楽しみながら、大阪の文化をはじめ関西地方の魅力が体験できる。

ここでは、マーケットとは何か?ということを紹介しよう。

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