「新梅田食道街」のJR大阪駅側にある、1968年にオープンした純喫茶。同じく「食道街」の阪急大阪梅田駅側にある「梅田珈琲館ニューYC」とともに、半世紀以上大阪の人々に愛されている。店名の「YC」とは、店を始めた業務用コーヒーの販売会社である「山本珈琲(Yamamoto Coffee)」が由来だ。
店は、趣のある1階エントランスから階段を上がった2階に広がる。古民家をイメージしたという店内の棚の上に並ぶのは、オーナーがヨーロッパなどで集めたという古いコーヒー関連の器具。これらが醸し出す「いい風合い」は、長く続いている店だからこそ感じられるものだろう。
ゆったりとした雰囲気の中で楽しめるのは、コーヒーをはじめとする各種ドリンクやサンドイッチ、プリンなど。ほとんどのメニューは梅田珈琲館ニューYCと共通だが、いくつか店限定のものもある。
例えば「カツサンド」は、梅田珈琲館ニューYCがデミグラスソース味なのに対し、梅田珈琲館YCは八丁味噌を使った味噌味だ。限定メニューを求め、2店をはしごするというのもいいかもしれない。