中之島の細いビルの階段を上がると、食欲を刺激するスパイスの香りが。その先にある「Rice&Curry ラーマ」は、2015年に西宮から現在の場所に移転オープンした。「市場で仕入れた新鮮な食材を使いたい」と、大阪中央卸売市場の近くに店を構えたそうだ。
カレーは、日替わりで2種類。マグロやハモ、冬にはカキなど、店主自らが目利きした旬の食材を使った魚介系スパイスカレーが人気である。趣味でスタートしたというカレー作りだが、「一つのことに熱中するタイプ」という店主は、自らのカレーの可能性を広げるためネパール、インド、スリランカなど、スパイス料理のメッカである南アジア諸国に足を運び、知識を深めていった。
その中で気づいたことが、「出来たてが一番おいしい」ということ。そのため、自ら引いたスパイスをブレンドしたマサラを使い、スパイスは出来上がりの直前に入れることで、揮発させることなく香りを高めた仕上がりに。作りたてのおいしさを作り出すために、一皿ずつ丁寧に作っている。
カレーの到着に胸を踊らせながら待つのもいいが、プレートセットにすれば、スープと旬の野菜を使ったトッピングを事前に提供してくれる。カレーと合わせて味わうのはもちろん、トッピングを前菜として酒を一杯楽しむ、という楽しみ方もできるのだ。