ローストラボや、国内唯一のプロとして活動をするモダンタンゴ専門の木管四重奏団も運営するクレモナラボ社が営むコーヒー専門店。希少な豆としても有名な「コピ・ルアク」を一年中楽しめることでも知られており、遠方からも多くのコーヒー好きが訪れている。
焙煎(ばいせん)士の久保田ひかり自身も木管四重奏団の一員として活動しており、火力を上げたり、火を止めたりするタイミングを音で判断する「耳焙煎」ができるのも、絶対音感を持つ音楽家ならでは。高度な技術が必要とされる豆のブレンドは、異なる楽器の音を気持ち良く重ねていくように、さまざまな国の豆を立体的に組み合わせているそうだ。
「オーダーメイドブレンド」という自分だけのブレンドコーヒーを作ってくれるユニークなサービスも提供している。この機会に、自分の好きな食べ物や香りをベースにした、世界に一つだけのコーヒーを手に入れてみるのもいいだろう。
そしてもう一つ、忘れてはいけないのが、マイペースに働くふわふわのスタッフ(看板猫)だ。このゆるっとしたピースフルな空気感を作り出せるのは、彼らだからこそ成しえる技といえるだろう。毎週月曜日には、木管四重奏団の練習を見ることも可能。タイミングが合えば、ほかの曜日であっても目の前で演奏してもらうことができるそうだ。
コーヒーと音楽、そして看板猫。この3つが交わるからこそ生まれる空間には、絶対的な安心感と、心地よい時間が流れている。