2011年、谷町6丁目の空堀商店街に位置する古民家をリノベーションして、オープンしたカレーショップ。今では大阪と関東で計7店舗を展開している。人気カレー店の店主も数多く輩出し、大阪スパイスカレーシーンをリードする存在として知られる。ここはその同シーンの「総本山」といっても過言ではないだろう。
店では「作り手」と呼ばれる料理人にその日のカレーが一任されており、ランチは日替わり制で3種類のカレーを用意する。取材の日は、ホクホクとした食感のユリネのポリヤルと味わう「ひじきと厚揚げの和風鶏キーマ」やアボカドアチャールをが乗った「干し海老香るspicy牛豚キーマ」「ココナッツグリーンチキンカレー」を提供。季節の素材を使い、当日朝に仕込まれたフレッシュで独創的なカレーが楽しめる。
キーマカレーが2種類、という決まりごと以外は全て作り手次第だが、どの作り手も個性的で新鮮なカレーを作り上げるのが、名店たるゆえんだろう。総菜とピクルスが付く、日本人に馴染む「お膳」での提供は、店がオープンした当初から変わらないスタンスだ。どんなにおいしいカレーができたとしても、味わえるのはその日限り。いつでも一期一会の出合いが楽しめるのだ。