北加賀屋駅の近くにあるカレー店。店内は、ウォールアートや巨大なオブジェが鎮座した外観に、アーケードの看板やフィギュア、店主が作ったマスコットキャラが展示され、にぎやかだ。
「土地柄に合わせて食べやすく」とマイルドな味わいに仕上げた2種類の週替わりスパイスカレー(2種あいがけで1,000円、以下全て税込み)が楽しめる。取材時は「魚介と香草出汁キーマ」と「ブリ大根ココナッツ」が提供された。
元々は海鮮居酒屋やアイリッシュパブで働き、料理の腕を磨いた店主。カレーは魚介から丁寧にとっただしがベースで、カレーに200円追加でトッピングできるフィッシュフライは、フィッシュ&チップス(単品でも提供)の本場、アイルランドで研究した成果だという。まさに、自らの経験が表現された一皿といえる。
夜は、限定メニューとしてアメリカのニューオーリンズ発祥のストリートフード「ポーボーイ」(サンドイッチの一種)も登場。そのほかスパイスを使ったアテと、サワーやカクテルなど豊富なドリンクメニューが1杯500円から楽しめ、バーとしても利用できる。
「将来的にはアイリッシュパブとして、街のコミュニティースペースの役割を果たしたいんです」と不定期で音楽イベントや展示を開催し、新たなカルチャーと交わる仕掛けも積極的に行っている。アートな街・北加賀屋を訪れる際には、カルチャーとカレー、両方が味わえるこのアーティスティックな空間にぜひ足を運んでほしい。