大阪府阪南市にある老舗酒蔵。1716年創業の300年を超える大阪府最古の酒蔵として知られ、1998年からは35歳で社長を引き継いだ、10代目が切り盛りしている。
現在は、7〜8品種、30〜40点ほどの商品を製造。中でも「浪花正宗 大吟醸」は、2022年にロンドンで開催された酒の品評会「International wine Challenge」で銀賞を受賞した注目の商品だ。別の銘柄も、忘年会を中心に贈答品や手土産、家族や友人と楽しむ酒として、年末年始にかけて購入していく人が多いそう。
「辛過ぎず、甘過ぎず、バランスが取れてマイルドなもの」を目指し、どんな料理にでも合わせられる「調和」を重んじた酒造りを行う。地元の米を使っての酒造りにも精力的だ。近隣の米所である兵庫の米を中心にしながら、地元産の「ヒノヒカリ」も使用している。
会社の敷地内には直売所があり、昔利用していた木おけや同酒造の歴史を知ることができる展示も行われている。地元の人も多く訪れ、「わが町のブランド」としての認知も広がっているようだ。酒蔵見学も受け付けているので、興味のある人はぜひ足を運んでほしい。