世界で唯一「上方浮世絵」を常設展示する、法善寺の門前の私設美術館。上方浮世絵とは、江戸時代後半から明治時代初期に主に大阪で作られた浮世絵版画のことで、道頓堀の歌舞伎芝居を描いた役者絵が多いことが特徴だ。
1階は、手ぬぐいや浮世絵のレプリカなど、浮世絵関連の雑貨を販売するミュージアムショップ。2〜3階では、約3カ月ごとにテーマを設けて展示を行う。4階は展示だけでなく、人気の「浮世絵制作(摺り)体験」ができる。初級・中級・上級の3コースに分かれており、希望の3日前までに予約が必要だ。浮世絵の魅力をより深く感じられるだろう。
華美で繊細な江戸浮世絵に対して、写実的で人間味あふれる上方浮世絵という東西の文化の違いにも触れられる。「Osaka Prints」として世界的にも評価の高い上方浮世絵を通して、江戸時代の暮らしに思いを馳せよう。