「道明寺天満宮」のすぐそばにある複合施設「MONZEN」。1926年に建てられた日本建築をリノベーションした施設で、入り口には、かつてタバコ店として営んでいたこの場所の面影も残されている。
面白いのは、「特定の何か」を提供しているのではなく、地元のカフェやベーカリー、ショップなどが入れ替わりで出店しているということ。イベントと絡めて毎週出店しているところもあれば、気まぐれで登場する店もあるが、さまざまな顔を持つことで幅広い人々が集いやすい空間となり、地域のコミュニティーを育む場としても一役買っているのだ。出店情報は公式ウェブサイトでアナウンスされているので、訪れる際は事前にチェックしておこう。
また、道明寺麦酒の醸造所が併設されており、施設が空いている時であればいつでも「美陵(みささぎ)ビール」を瓶と樽生で味わうことが可能。タップ数は8つあり、定期的に「新作ビールお披露目会」も開催されている。地元産の果物を用いた季節限定のビールをいち早く楽しめるのも、この場所ならではの特権である。
もし「美陵 梅ホワイト」に出合えたら、迷わず注文を。道明寺天満宮の梅園で収穫された完熟梅を用いたフルーツエールで、酸っぱい後味が新感覚。グラスは大と中のほか、小さなグラスで4種のビールが飲み比べできるメニューもあるので、気になるビールを少しずつ味わうのもおすすめだ。