1240年、後鳥羽天皇が足繁く通ったといわれる離宮跡に建立された神社。御祭神として祭るのは、後鳥羽天皇、土御門天皇、順徳天皇。後鳥羽天皇は文武両道に優れていたと伝わることから、現在も「学問の神」「スポーツの神」として崇められている。
境内では「全国名水百選」に選ばれた「離宮の水」をくむこともでき、連日、多くの人が訪れている。「離宮の水」は誰でもくむことができるが、取水時間は6時から17時まで、1回最大20リットルまでとなっているので、ルールを守った上で名水を手に入れてほしい。
そのほか、登録文化財の「御社殿」や「神門」、重要文化財の「客殿」など見どころ満載。住宅街にたたずんでいることもあってか、ゆったりとした穏やかな空気感の中で参拝ができるので、自分自身の中にも余白を持って訪れるのがおすすめだ。
また、年に数回「けまり体験」というイベントも境内で行われている。蹴鞠(けまり)装束を身に着けて実際に蹴鞠を体験するという内容で、歴史好きにとってはたまらない時間になること間違いなし。毎週日曜日の16時からは「けまりの練習」も行われているので(雨天時と12〜2月は休み)、この機会に平安貴族を味わってみるのもいいだろう。