羽曳野市のほぼ中央に築かれた、古墳時代中期の大型前方後円墳「白鳥陵古墳」。ヤマトタケルの陵墓ともいわれ、亡くなった後白鳥になったヤマトタケルが飛来し、羽を曳くように飛び去ったという日本書紀の伝承から、羽曳野市の名前の由来となった古墳でもある。前方部の幅が後円部の直径を上回ることと、前方部の方が高さが3メートル高いのが特徴だ。
周辺は、羽曳野市から藤井寺市にかけて東西に4キロメートル、南北4キロメートルに100基以上の古墳があり、「古市古墳群」と称される。なぜこの地域に古墳が集中したのか、今から約1500年前に思いを馳せながら巡るのもいいかもしれない。