1979年に梅田で創業して以来、「自分でたこ焼きを焼いて食べる店」の元祖として人気を博してきた。刺し身でも食べられる新鮮な生ダコを毎日仕入れるなど、食材に対するこだわりは当時から変わらない。「自分で焼く」といっても、タコを鉄板に並べ、先代が独自に調合しただし入りの生地を流し込み、九条ネギと紅しょうがを入れる工程まではスタッフの仕事。好みの量の天かすを入れるところからセルフサービスとなる。
初心者には火加減のアドバイスもある。最初は強めで、生地が半透明になって固まり始めたら中火にするのがいいという。アイスピック状のたこ焼き返しでクルリと返していくのが楽しく、形や焼き加減に多少の違いがあっても、自分で「育てた」たこ焼きの味はまた格別だ。
だしがきいているのでそのままでもいいが、大手ソースメーカーである「オリバーソース」と共同開発した特製ソースを塗り、青のりとカツオ節を乗せれば、なお風味をよく堪能できる。たれはほかにも、さっぱりとした「ゴマ醤油」や明石焼き風の「たこつゆ」などが用意されている。
定番は「たこ焼」(12個720円、以下全て税込み)で、タコ、牛肉、エビのたこ焼きが4つずつ楽しめる「蛸之徹焼」(12個790円)もおすすめだ。豚玉や焼きそばなど、各種フードメニューも豊富に揃っているのもうれしい。